第2話

「約束って言うのはね、


ふたりの間に


“未来がある”って

信じてするんだ。


俺はアカネとの

未来を信じてる。


だから今、

アカネと約束がしたい。



アカネが願うのなら

ずっと変わらない


永遠の誓いだよ」


僕はそう言って

彼女の前に

スッと小指を立てて見せた。


彼女はしばらく

考え込むようにして

見つめていたけれど、


黙ったままゆっくりと

僕のそれに

自分の小指を絡めた。


「約束する」


僕はもう片方の手で

彼女の肩を抱き寄せた。

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