第66話

「…う~ん?…あ!」


晴奈が目を覚まし成也を見て焦った顔をしている





晴奈の腕に残った肉がえぐれて盛り上がる程の無数の傷跡…




…リストカットだった



『お前こんな事してたのかよ!』


思わず晴奈の腕をつかむ手に力が入る






“幸せだったよ、晴奈は”


俺が追い詰めたんだ…


俺がちゃんと晴奈を安心させてやれなかったから…


目頭が熱くなる…



『…俺のせいか?』


力強く握ってしまった晴奈の腕の切り口が開いて血が出てきてしまった


成也は思わず飛び出した



正直どうしていいかわからなかった


無我夢中で成也が向かった先は近くのコンビニだった

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