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拳の紹介した仕事は簡単な内容だった。

無人の家に忍び込んで金目のものを持ってくる。

いわゆる泥棒だった。

正直なところ淳はビビっていた。

だが、全てをやり終えたとき、淳はなんとも言えない高揚を感じていた。

今までにない、何かをやりきったという感覚。

それはただの錯覚であったが、淳の心を充分に満たすものであった。

それから淳たち4人はこの仕事を続けた。

仕事はどこかよくない筋から降りてきているようで、いつも拳がその連絡役であった。

この仕事は他にも様々な種類があった。

無人の他人の家に忍び込むものから、老人を騙して金品を巻き上げるいわゆるオレオレ詐欺まで、淳たちは仕事をこなした。

そのうちこの4人には妙な連帯感が生まれた。

捕まるときは4人一緒という一蓮托生な状況が、彼らに結束を生ませた。

こうして淳たちは非行の限りを尽くした。

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