寄り添ってくれたのは
第78話
女子は少ないから、5組女子全員で同じ部屋で。
みんなでご飯を食べて、布団を敷いて、シャワーを浴びて。
「紗葉ちゃんて、ほんとお化粧してないんだね、全然すっぴん変わらなくて羨ましい~」
「したいんだけどね、下手で。リカちゃん今度教えて~」
「いいよ!陸先輩の話も聞かせて!」
「話すようなことあるかな…、」
スキンケアを終わらせたあとに始まるのは、もちろん絶対に欠かせない恋愛トーク。
先輩たちから先生は見回りに来ないと聞いていたから、建前で設定してある就寝時間を過ぎても、私たちはお菓子とジュースを広げておしゃべりに花を咲かせていた。
「今はね、彼氏いない!陸先輩見てるだけでシアワセ」
陸への熱い想いを語るリカちゃん。
「あれ?言ってなかったっけ?彼氏いるよ。もう2年くらい付き合ってる」
さらっと彼氏がいることを報告したみなみちゃん。
「はい、じゃあ、亜里沙ちゃんの番!」
「亜里沙ちゃん、いま高瀬君といい感じだよね」
「ふたりで、デートとか行った?」
亜里沙は、相手が同じクラスなのもあって、みんな興味津々みたい。
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