第24話
「なんでもいいけど、羨ましいわ。まだ調査中だけど、多分あの人、学年イケメンダービーでトップを走る逸材よ!」
「イケメンダービーって…。寒いんだけど…。まあ顔は良くても、性格が悪いの典型的な例だよ」
私が自信満々でそう言い切った瞬間、亜里沙の笑顔がよそ行きのものに変わって、しかも、私の後ろに向けられている。
「全部聞こえてるんですけど~、ちび・ロリ・貧乳の三重苦さん?」
振り向いた瞬間に、ありえないほどにこやかな笑顔で投げかけられたこれ以上ない悪口。
「うるさーい!そういうのが好きっていう人だっているんだから!」
「それ、ただの変態じゃね?」
何度でもいうけど!やっぱりこいつ、大嫌い!
◇
そして土曜日。とっても良く晴れて、ピクニック日和でもあり、試合日和でもある。
私と陸はピクニック行かない、って言ったら、お母さんは残念がっていたけれど、陸ママと陸パパがいるといつも私と陸そっちのけで昔の思い出話で盛り上がってるから、きっと大丈夫。
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