第89話
「…入ってませんけど。」
「おお!なんというナイスタイミング。このアンケート結果明日提出なんだよー。…やっといて?」
「断固拒否!」
「お願い」
「可愛く言っても駄目。」
「…………、」
いじけたような視線に、ほんの少し居心地の悪さを感じるけど、面倒だし絶対嫌だ。
キャスターがついた、担任専用の椅子でゆっくりとくるくる回りながら、私を呼び出した担任。
ぱさりぱさり、クリップで留めたアンケート用紙を、音を立てながら。
濃いブラウンのクロックスを足に突っ掛けた、モットーは適当!の自由な担任は私に仕事を押し付けようとしてきた。
私が帰宅部って知ってて、よくこうして色々理由をつけて、仕事を押し付けてくる。
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