第83話

お互いの席に座り、向かい合いながら、私的最高の天気予報士について、千織と議論をする。




「やっぱりね、森田さんのほうがベテランだし!」



「いや、ズミさんのほうが当たるよ!」



「森田さんのほうが…!」



「ズミさんのほうが…!」




それでも、決着は付かない。



こうなったら…!




* *




「ってことなんだけどね、呉月くんはどう思う!?」




そう、最終手段はエースに頼ること。



クラスのエースで、崇拝されている呉月くん。



エースの言うことなら、なんか納得出来るって言うか…。




そういう風に思って、たまたま呉月くんの部活がなかった放課後、相談してみた。

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