第69話

無意識、なんだけど。


無意識、なんだけど。



呉月くんは、私を舞い上がらせるのが、上手い。



そんな風に、言われたら。



嬉しくなるに、決まってるじゃん。




「あ、のさ、呉月くん…?」



「ん?」



「あの大学生さん、毎日来るの?」



「あー…、わかんね。来るんじゃない?溺愛してるみたいだし。」



「…………そか。」




今まで、放課後を彼女さんと過ごしていた呉月くん。



部活のある日は、大丈夫だと思うんだけど。



ない日は、あの2人とかち合っちゃうんじゃないのかな?




「呉月くん!」



「あ、はい!何?」

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