第43話

コンクリートからの照り返しも半端無くて。ギラギラギラギラ。




「あ、小町!見えてきたよ。」



「本当だー。急ぎたいけど、足が動かない。」




そんなことを言いながらも、目的地を見つけた私たちは、さっきより確実に速く歩を進める。




「やばーい!天国!」



「涼しー。」




ドアを開けた瞬間の、カランカラン、というベルの音と、ひゅう、と肌に感じる冷たい空気。



カフェの中に入ると、汗ばんだ肌全体に冷たい空気が触れて、一気に体温が下がる。




初めて入った店内は、アンティーク調の椅子やテーブルが置いてあって、アットホームな感じ。




お洒落なんだけど、なんだか懐かしいような。




夏休みにオープンして、まだまだ新しいこのカフェ。

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