第42話

今日は始業式だから、早帰り。



どの部活も今日は無いから、千織と放課後に遊びに行くことになった。




「小町、どこ行きたい?」



「えー、じゃあ夏休みにオープンしたカフェ!」



「いいよー。」




そのカフェを、外からちらっと見たことはあったけど、中には入ったことが無い。



外観はレンガ作りのレトロな感じで。




学校から少し離れているそのカフェまで、千織と2人で歩いて向かう。



暦的にはもう秋でも、まだまだ暑くて、ハンドタオルを握りしめながら。




「あっつい。」



「暑いって言うな、余計暑くなる。」



「じゃあ寒い。」



「かき氷食べたい。」




暑すぎて、会話が成立しない千織と私。

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