第35話

ばっ、と鼻の下に手を伸ばす。よし、鼻血出てない。オッケー。




「部活の休憩中なんだ。忘れ物、取りに来た。てか、何してんの?」



これは、勉強って答えたほうがいいのかな?それとも、鼻血チェックのほうがいい?





「は、…っと、べ、勉強です!」



「何焦ってんの?」



「いや、あの!袴が…!」



「袴好きなの?じゃあ胴着とかも?剣道部格好いいよなー。」





この人、結構天然ですね。


どう考えても、呉月くんのこと格好いいっていう流れだよね、これ。





「彼女の反応は微妙だけどな。」



「え!?うそ!」



「マジっす。ひとつ上だから、ズバズバ言ってくるよ。」




なんてこった、彼女さん、贅沢すぎる!



しかも年上、なんだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る