第34話

iPodもサブバックから取り出して、イヤホンを耳に突っ込んだ。




勉強に集中すると、音楽すら耳から遠くなっていって。


私だけの静かな世界が広がる。



少し経つと、何かの気配を感じた。顔をあげてみる。




「………………!」




思わず、目を見開く。



これは、昨日の再現なのでしょうか。



そこには、呉月くんが。エースが。偏差値モンスターが。




いるんだけど。…ひとつ、違うところをあげるとするならば。






「呉月くん、は、は、袴…!」



袴を身に纏っているところ。



写メで見たことはあったけど、生で観るのは初めてで。



て言うか、写メだけで鼻血ものだったのに、生とか!しかもいきなりだし!え、これやばい!やばいよね!

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