ゆうぐれは

第22話

「おはよ、橋本さん。」



「あ、おはよう。呉月くん。」




アンケートを手伝ってくれた、翌日。


ロッカーにリュックを置きに行くと、呉月くんが登校して来るのが見えた。




昨日、恥ずかしい思いをしたから、いきなり顔を合わせたくなくて。



急いだけど、歪んだロッカーの扉はなかなか開かない。ふざけんな、このやろ。



おもいっきり力を込めて、やっと開いた。その反動で少し後ろに吹き飛ばされて。



その瞬間、挨拶をされた。…最悪。




「昨日、片付けさせてごめん。」




いつもは挨拶くらいなのに、今日は+αの会話が続いて、少しテンパる。




「あ、うん、ほんと!気にしないで!ね!」



「さんきゅ。」

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