第7話

そう。入ってきたのは呉月くん。エース。




「別に、いいけど。」



「まじすか!やった!」




喜ぶ私の前の席に近づいて。椅子を引き、後ろを向いて座る。



つまり、こっちに向いて座っていて。



非の付け所のない顔が、今までで1番近くにあって、心臓が大変なことになっている。



同じクラスだし、そりゃ少しは話すけど。こんな距離感で話したことない。




「で、なにすればいいの?」



「あ、読み上げて下さい。エース。」



「…エースって何。」



「…………、早く。」




目の前にエースの顔が見えて、緊張する。ドキドキする。




「質問3、no。質問4、yes。」



「…はい、…はい、」




どんどん呉月くんによってアンケート結果が読み上げられていって、私もどんどんメモしていく。

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