靴
小さな夜には
探しきれない靴がある
迷い込んだ人々が
溶け込んでいった証
星は手作り
闇の隙間からこぼれる光を
誰かが呑み込まなければいけない
いつか大きな夜がやってきて
全てを覆ってしまうだろう
それまで踊る
ひたすら踊る
小さな夜を
皆で抱き上げる
最後の煌めき
逃がさないように
それでも朝は蹂躙する
偽物たちは霧散していく
散らばった靴を必死に探して
皆帰っていく
光あふれる世界でも
人々は闇を想っている
取り違えた靴を
正しく履くために
そして
再び取り違えるために
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます