第33話 地上に到着&掲示板②

 響華がいくら負傷していようとも道中の魔物を殺すのには何の支障も無く、尚且つ響華が下の階層に降りる時に魔物は基本皆殺しにしていたため、魔物の数も行きとは違い数体程度しかいなかった。

 そのため響華は難なく地上へと戻ってくることが出来ていた。


「とりあえず、地上に到着しましたね」


 コメント

 ・どうやったらその怪我で竜種を圧倒できるんだ……

 ・狂姫が強すぎるんだよなぁ

 ・帰還結晶を使えばよかったのでは?

 ・何階層まで潜るか分からなかったし、あの階層に適した帰還結晶を用意できなかったんだろ

 ・なるほど……


「いえ、あの場で使用可能な帰還結晶は持っていましたよ」


 コメントに響華がそう返すと、コメント欄は疑問の声で溢れかえった。


 コメント

 ・ん?じゃあなんで帰還結晶を使わなかったんですかね……?

 ・まさか戦いたかったからなんていう理由じゃないよな?

 ・そんなわけないだろ……多分……

 ・自信持てよ


「戦いたいだなんていうそんな野蛮な理由じゃないですよ。ただこれから探索者協会の人を五階層まで連れて行くんですから、魔物の数は出来るだけ、少なくしておいた方がいいでしょう?」


 響華はそうコメントに返す。その答えを聞き、視聴者は納得する。


 そんな感じで響華とコメント欄で会話をしていると、探索者協会からの来たであろう職員らが響華に話しかけてきた。職員らの後ろには探索者らしき人達もいる。


「響華様、ご無事で何よりです」

「はい、この通り五体満足で帰ってきましたよ」


 そんな挨拶を交わし終えると職員が話し始める。


「これからの話がありますので、一度配信は閉じてもらわなければならないのですが……」

「了解です。というわけで今回の配信はここで終わりです。次があればまた見に来てくださいね」


 コメント

 ・了解!

 ・乙~!

 ・おつ~!

 ・もっと狂姫の配信が見たかった……!

 ・乙~、次の配信まで楽しみに待ってるよ!


 響華はコメント欄を横目にスマホを操作して、配信を閉じたのだった。



 ◇




【ダンジョン探索者】狂姫のダンジョン配信について語るスレ【Sランク】




 ……




357:名無しの探索者

配信内容濃かったな~


358:名無しの探索者

いや、濃すぎるわ!味覚ぶっ壊れるぞ!


359:名無しの探索者

まぁ、Sランク探索者だし……


360:名無しの探索者

だとしてもアレは異次元だぞ?


361:名無しの探索者

四階層の竜王を圧倒してたもんな……。


362:名無しの探索者

いや~あれはすごかったな。流石Sランクって感じだったわ。


363:名無しの探索者

Sランクってやっぱ凄いんだなって再認識した瞬間だったわ


364:名無しの探索者

あと、五階層目で出て来てた悪魔もクソ強かったな


365:名無しの探索者

いきなり新種の種族が出て来てびっくりしたわ


366:名無しの探索者

てか、悪魔をミンチにするとかエグいよな……


367:名無しの探索者

あれはシンプルにグロかった……


368:名無しの探索者

あと、悪魔が突然能力が使えなくなったり、突然体がグチャグチャになったりしてた

のはなんだったんだ?


369:名無しの探索者

わからん。狂姫が何かしたっぽかったけど……


370:名無しの探索者

ここで議論しても仕方ないと思うわ


371:名無しの探索者

それもそうだな


372:名無しの探索者

とりあえず、無事にダンジョン配信が終わってよかったよ




───────────────────

作者のコメント


短いけどようやく掲示板回を挟むことが出来ました……。

一区切りしたら掲示板回を挟もうと思ってたの全然一区切りがつかなくて、第33話でようやく二回目の掲示板回……。

これからも掲示板回はこれぐらいのペースになりそうです。

それでもよければこれからもこの作品をよろしくおねがいしますm(__)m

ついでに、少しでも面白いと思って感じたらぜひフォローと☆☆☆をくださると嬉しいです!作者のモチベーションが上がります!

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