第5話:君が超可愛かったから。

「とにかくさ、俺、リンデルちゃんのこと信じたんだから・・・」

「だけど、俺が全面的に君の言ったこと信じたその根拠っ言うか理由ってなんだ

と思う?」


「こ、根拠・・・理由?・・・ってなんですか?」


「それはね、君が超可愛かったから・・・それが理由・・・理由としては充分

だよね」

「俺さ・・・基本可愛い子に目がないから・・・」

「だからさ、手っ取り早く済ませようよ」


「え?なにをですか?」


「話のとおりリンデルちゃんが僕を立派な男にするために来たってことは早い話、

俺んちに居座ろうって魂胆だよね」


「魂胆ってなんですか?魂胆って・・・そんなこと思ってません」


「じゃ〜これからどうするの?俺、1日くらいじゃ更生しないよ」

「さ〜何年かかるか・・・それは俺にも分かんないわけだから・・・リンデルちゃんはその間、どこかに泊まるか住むところを確保しなきゃいけないよね」

「いちいち天界に帰れないでしょ?」


「それに今晩の宿泊先、決めて来てるの?予約とかしてる?」


「予約なんかしてませんけど・・・平日なんだから予約なしでビジホに泊まれる

と思いますけど・・・」


「たしかに・・・まあそうだったとしても、宿泊代かかるでしょ?その点俺んち

ならタダだよ・・・タダで泊めてあげるけど・・・」

「まあ、俺の部屋で寝るならそれなりに覚悟してもらわなきゃダメだけどね」


「覚悟ってなに?なんの覚悟?」


つづく。


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