第4話:ご奉仕か更生か。

そこでリンデルは天界で神様からの指示で、出来の悪い男子をりっぱな男子に更生

させるため地上に降りて来たことを晋平に話した。


「なに?出来の悪いって?・・・俺のこと?」


「怒らないで聞いてくださいね」

「信じられないかもしませんけど受け入れてくださいね、出来の悪い晋平

さん」


「たしかに俺は出来はよくないけど、ちょくで言われると、このか弱い胸に

グサってつき刺さるんだよな・・そのへん分かって言ってる?リンデルちゃん」


「要するにリンデルちゃんは俺にご奉仕するために来たんだよね」


「ご奉仕って・・・そう言うと意味が違ってくるじゃないですか・・・そうじゃ

なくて更生させるためです」


「ご奉仕も更生も似たようなもんじゃん」


「ご奉仕っていい方、取り方によってはやらしく聞こえます」


「ん〜ご奉仕は男のほうがするのかな、女性に対して・・・」


「何言ってるんですか・・・もう、先が思いやられます、どうしたもんでしょ」


「大丈夫だよ、俺って意外と素直だから、特に可愛い女の子の言うことは

ちゃんと聞くから・・・」


「だからリンデルちゃんがブスじゃなくてよかったんだよ」

「じゃなきゃ今頃、君天界へ帰ってるとこだよ・・・俺がご奉仕させないからね」


「ちっとも素直じゃないじゃないですか?・・・そう言うのを身勝手、自己中、

わがままって言うんです」


「いいじゃん・・・そんな些細なことで目くじら立てなくても・・・そんなんじゃ

俺を更生させるなんて難しいよ」

「とにかくさ、俺、リンデルちゃんのこと信じたんだから・・・」

「だけど、俺が全面的に君の言ったこと信じたその根拠っ言うか理由ってなんだ

と思う?」


「こ、根拠・・・理由?・・・ってなんですか?」


つづく。

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