第2話:君、少年指導委員?

「ここね・・・村本 晋平むらもと しんぺいさんの家は・・・」

「さて、最初が肝心よね」


リンデルはどうやって晋平本人とご対面しようかと考えていた。


そしたら一人の若いおニイさんが向こうからやって来てリンデルを二度見して

急に立ち止まって彼女に声をかけてきた。

それはリンデルが飛び抜けて可愛い女の子だったからにほかならない。


基本的に晋平は自分のラブアンテナに反応しない女性には声をかけない。

すなわち晋平が声をかけるってことはその子は100%可愛いってことになる。


「どうも・・・君どこから来たの?」


「あ、はい天界からです」


「天界?・・・・お〜いいね〜・・・いいじゃん・・・君、まじ俺のタイプ」


「あの?間違ってたらごめんなさいですけど、もしかして村本 晋平むらもと しんぺいさん

じゃないですか?」


「ごめんなさいは言わなくていいよ〜正解だから」

「でも、なんで俺の名前知ってるの?・・・ってか、ここで会ったが100年目、

俺たちもっと親交深めない?・・・おネエちゃん」


「おネエちゃんありません・・・フィリピンパブやキャバクラじゃないんですから・・・」


「そりゃそうだよね、わりいわりい・・・お嬢さん・・・これでいい?」


「私、リンデルって言います」


「ああ・・・リンデルちゃんか・・・可愛い名前」

「リンデルちゃん、ここ俺んち・・・ここで知り合ったのも何かの縁だし、ちょっと寄っていかない?」

「はじめて会っていきなり俺んちって抵抗あるかもしれないけど・・・」


「いえ、大丈夫です・・・むしろ私、晋平さんとお近ずきにならないと困るんです」


「なんで?・・・君、少年指導委員?」


「違います・・私、天使で天界から来たんです」


「・・・天使でもって天界から来たの?・・・そんな可愛いウソついて・・・

一度はノッてあげるけど二度目はないよ、三度目は「そんな、やめてください!!

お代官さま〜」って言わなきゃいけないような淫らなことするよ」


「なんですかそれ?・・・エッチな人」

「本当に本当の話です・・・もう最初はみんなそうなんですよね」

「私の言うこと信じないんですから・・・これが一番やっかいなんです」


つづく。

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