不本意な天使のラメント。*私を困らせないで*

猫野 尻尾

第1話:不本意な天使。

天使が好きなんですね、僕って。(⌒-⌒; )

まあ、人間の女性にだって天使みたいに暖かくて優しい子いますけどね」



人には見えないある天空の彼方から一人の天使が地上に降りてきた。

その天使の名前を「リンデル」って言う。


昔、全天界には神様と天使達が住んでいたって言い伝えはみんな知っている。

神様と天使は海外専門じゃなくこの日本にだっているのです。

人間が知らないだけで・・・。

でも、それは昔の言い伝えのまま終わったわけじゃなく今でも進行形なのです。

天使達は神様に仕えてそして未成年の天使は普段、天使の養成学校に通っています。


昔から天使は人間のために尽くしてきました。

戦争が世界中で勃発した時にも天使は何度も人間を救い癒しそして争いはやめな

さいって口が酸っぱくなるくらい警告してきました。

それでもおろかな人間は警告を無視してを戦いを繰り返し、その挙句に多くの犠牲

を出しました。


そんな事態に天使達も疲れ果て、もう知らんわって天界に帰って行きました。


戦争が終わって平和が訪れても一度離れてしまった天使と人間は関わりを

持つこともなく人間はいつの間にか天使の存在すら忘れてしまいました。


だから今の未成年の天使は養成学校へ行く以外にすることもなく遊び呆けて

いました。

その様子を見た神様は、以前から危機感を感じていて、このままでは天使たちは

堕落してしまう。


そこで神様は何人かの天使を試験的に地上に送ることしました。

もしその試みがうまく行けば再び本格的に人間と関わって行こうと考えたのです。

で、数人の天使が選ばれて、その中に「リンデル」もいたのです。


早速、犯罪者以外で更生させる出来のよくない人間を選ばなくてはなりません。

膨大な個人データの中から数人に絞られました。


で、リンデルが担当する人間の名前は「村本 晋平むらもと しんぺい」日本人の高校生、17歳。

素行が悪いわけじゃないが、ただやる気なし勉強の成績も体育の成績も一番下に

いる。

ちょっと自己中で天邪鬼なところがあるみたいだ。


「ヤダな・・・憂鬱・・・誰かに変わって欲しい」


リンデルは最初っからイヤだった。

だけど本来天使って言うのは自分の思いとはうらはらに生まれ持って人間に献身的に

尽くすようできているのだ。

だから、基本的に手のかからない欠点のない完璧な人間のところには行かない。


いまいち乗り気がしないリンデル。

伸ばし伸ばしにしてたら神様から早く地上に行けって尻を叩かれた。


だから不承不承、晋平を立派な男子にするため地上に降りることにした。

リンデルはやる気がまったくなしの状態で空からふらふら地上に降りてきた。

目的の家の近くに降り立って、ため息をひとつついた。


つづく。

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