第4話「こおろぎなくいえ」その④

(二)こおろぎがなくまで


家の中のくらい雰囲気を示す。「先輩の部屋が家の中一番奥、陽当りが悪い部屋」でなんとなく家の中で大事にされてない空気を醸し出す。また昼間先輩の家を訪れたところで休日である事を示す。


手土産を家族に通さない先輩。「たぶん誰もいないし」で家族の予定を知らない知らせない、興味ないなど先輩と家族の関係性を示す。


勉強シーンで先輩が高校三年生である事を示す。また時間経過を示す。


どら焼バク食いで先輩が食事を摂っていない事を示す。(どら焼の選択は思いつき。またただの大食い先輩の可能性も否定出来ない。意図的には食事を用意してもらえない事が言いたい)

後述するが先輩は別にどら焼が好きなわけじゃない。これはどっちに取って貰ってもいい。


「泊まって─」で帰る後輩を引き止めたい先輩の気持ち。家族が帰って来ない可能性を示唆。帰り際、やはり家に誰もいない、又はいても顔を出さない状態を示す。

 家の中でこおろぎが鳴く事で生活感がない?事を示す。(人がいて動いているとこおろぎは鳴かない。家の中でこおろぎが鳴く状態は実話。これは読者の所在地や環境であり得ないと思う人もいるかも知れない。)



「もしわたしが『泊まってもいいよ?』って言ったらぬりや君はどうする?」

「ころころころ♪」

「どういうこと?」

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