第4話
シュガースポットへ向かうのが苦行か。それすらもわからない。主の示した鍛錬なのかもしれない。主なき今、その意図はわからないが。主は事あるごとにシュガースポットへ向かえといってきた。それにどんな意味があるのか。僕にはわからない。檸檬にもわからないはずだ。いや先に檸檬には意図を察知して、私を導いているのかもしれない。やめよう、こんな盲言は。僕たちはひたすらシュガースポットを目指すだけなのだ。それが残された僕たちの存在証明だ。それだけだ、僕たちの行く手を導くものは、シュガースポットのみである。
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