この話の主人公となるウィリアムの視点で描かれた文体は、丁寧に舞台背景や情景描写を表現してくれていて、話の中に入っていきやすかったです!
作中では、タイトルにあるように辺境伯のウィリアムが唯々静かに暮らしたいというのが良く伝わってきて、そこに召喚された聖女様ことアリスとの出会い……
お互いが手を取り合いながら進んで行く姿は、ついつい見守りたくなってしまいます。
全体的な話の進み方もテンポが良く、余分なストレスもなくスムーズに読み進て行けて飽きさせませんでした。
ウィリアムの立場上、政治的な要因も多く、社交的な場での人間ドラマも含めて今後の話の展開にも期待してしまいます!
もちろん、ウィリアムがアリスをどのようにして守っていくのか……そして、その先に待つ二人の運命がどのような物語を紡いでくれるのかも楽しみです♪
今からでも遅くはないので、是非ご一読頂きたいと感じた作品です!