第4話老人の種
ある日ケニーは、老人が怪我をしているのを、見かけました。少年は痛そうだなと思い、家から包帯をとってきて巻いてあげました。すると老人は言いました。「君はとても親切だね、お礼にこの種をあげよう。その種は人の心次第で良くも悪くも育つから気をつけるんだよ。」少年はよくわかりませんでしたが、その種に毎日水やりをしました。
種を育てるようになってからケニーの生活は変わっていきました。体の調子が以前より良くなったり、お菓子をいっぱい貰ったり、良いことがたくさん起こりました。少年が大人になってからは美しい女性と結婚し、かわいい子供たちに恵まれました。少年は、大人になってからもその植木を大切に育てました。
ケニーの子供の三男のマイクは学校で自分より小さく弱い子をいじめていました。ある日マイクはケニーの部屋にあった植木を発見しました。気になってその植木に触ろうとすると、地震が起こり近くにあった花瓶がマイクの頭にあたり、マイクは寝たきりになりました。帰ってきてマイクの姿を見た、ケニーは慌ててマイクを医者の元に運びました。ケニーはマイクを運びながら、ただただ罪悪感でいっぱいになっていました。
ヒューマンホラーショートショート集 モンスターラボ @Monsterlab123
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