第2話 生徒会だと⁉ロマンしかねえよ

「うっす悟」

「いや誰?ってえ!こ、古明地さん!な、なんで?」


 やばい、狼狽えてるのなんかおもろいな、この体になる前はほぼ一緒にいたのに


「いや、確かに今の俺は古明地桜だったな俺だよ俺、樹だよ、い、つ、き」


 今、俺は妹の優美を使って悟を呼び出ししていた


「え?は?へ?い、樹?」

「うん、多分お前の想像してる樹」

「は?どういう事?」

「えっとねー一言で言うなら性転換したー」

「なるほどー完璧に理解したわ、多分俺がオタク脳じゃなきゃ分からんかったわ、オタク脳で良かったわ」

「オタクでよかったとならんよ?」


 いやまじでオタクで後悔する事はあってもよかったってなる事はほぼないよ?いや冗談抜きで


「お前どこ行ったのかと思ってたわ。んでー何で俺を呼び出したの?」

「俺こと古明地桜が樹だと伝えるためとー」


 そして俺は一拍を置いてこう伝えた


「いいまでからずっとずっと大好きでした俺じゃなくて私と付き合ってくださいお願いします!」


 心のこもったありのままの言葉で伝えた解答は


「いやいやおかしいおかしい、え?お前俺に彼女いるの知ってるよね?」

「うん知ってる」

「じゃあ何で告ってきた?」

「うーんとねー大好きだからなのとー宣戦布告かなーこれから本気で堕としに行くからね」

「いやいやいやまじでおかしいってそれは。え?俺あかりって言う彼女いますけど⁉︎あと俺が色々な男子から殺されるけど⁉︎あと『ドヤ!』じゃねぇね!」

「大丈夫、悟を殺そうとした奴を死よりも辛い拷問にかけるから、安心してね」

 悟を殺そうとした奴を絶対に一人残さず無に返すという想いでやっていくぜ!

「どこも大丈夫じゃないけど?」

「んじゃー俺帰るから明日から、覚悟してしとけよ、あ!あと学校では桜って呼べよー」

「あ、あいつまっじで話聞かないし帰りやがったし、はぁー帰るかーまじで学校で会わないようにしよ」

 

      翌日の朝


「お兄ちゃん昨日どうだった?」

「えっととりあえず今日から呼び捨てになるはず、なのはいいとして、お前は何故、俺の布団の中にいる?」

「寝起きドッキリのためー」

「寝起きドッキリかーじゃあいっかーとはならんよ!」


 やだこの子怖い、心読んでくるし、寝起きドッキリを仕掛けでくるし、もうやだこの子。


「お兄ちゃん諦めろ」

「はい」


 この妹に勝てる気がしないだって心読むんだよ?勝てへんやんて、こんなんまじ、チーター

 やチーター


「あとー今日生徒会の初仕事があるからよろ」

「りょーかい」


 てなわけで放課後


「どうもこの度生徒会に入らせていただく一年の桜井優美ですよろしくお願いします」

「同じく古明地桜ですよろしくお願いしましゅ」


 あ...噛んだ初っ端からやらかしたまぁいっかー


「よろしく俺は生徒会長の二年、本田海斗だ、よろしく、なんか重要そうなポジなのに、名前がすっごく普通なのがコンプラックスだ、これからよろしくな」

「メタ過ぎてなにいってるかわからないなー」

 まっじでメタいのは良くないと思います。

「私はー生徒会可愛い枠担当会計の中島真昼ですよろしくねー、そんな!ことより!桜ちゃんめっちゃくっちゃ可愛い!食べてもいい?先っぽ、先っぽだけでいいから、食べていい?うぐっ」

「はいはい可愛い物好きも一回止めて、私は生徒会副会長の本田理沙です。このバカ兄の双子の妹で、無類の可愛い物好きの幼馴染やってます。おそらくこの中だと一番まともかなー」


 やばいこの中でやっていける気がしない...どうしよう絶対馴染めない、いや俺も結構いかれてるし案外馴染めるかも、まぁがんばろう(諦め)すると妹が小声でこう言ってきた


「お兄ちゃん諦めろ」


 うんやっぱ、このくっそ濃いメンバーよりも妹が一番怖いわ


「んでー今日初仕事だって聞いたんですけど何するんですか?」

「トランプだ」

「えっと、ト、トランプ?」

「そうだ新しく入ってきた生徒会役員との親睦を深めるためにやるんだ」


 と言って会長が持ってきたトランプはおそらく50cm×75cmくらいの大きさ、そして思わず俺はツッコんだ。


「「いやでけーよ!」」


 妹とかぶってしまった。いや仕方ないだってツッコむしかないやん。こんなんさーもう反射的にツッコむじゃん。


「と言うか今更ながら、生徒会メンバーってこれだけですか?」


 よくぞ聞いた妹よ。おそらく、俺だけでなく全読者も思っていたであろう。え?メタい?大丈夫会長もやってたから。


「ああ全員だぞ、一応この二人は二年の二大美女だからなー男は色ボケして仕事しないし女子は気後れして生徒会に入ってこないしで人が全く入ってこないだよ」


 なるほど完全に把握した、しかしなーんか某ラノベみたいやな

「ん?てことはもっと入ってくる人減ることね?」 

 だって紗羅と一緒にいる時に義妹?て聞かれるくらい美少女だし俺は周りの反応的に結構美少女だし、

「うん人もっと入ってこない奴やん。」

「おいそこ口に出てるぞ」

「すいません会長。あ!そういえば友達の男子にバカップルがいてそいつバカップルという事を除いてまともなのでそいつなら多分しっかりと仕事してくると思います!」

「話を変えるな!だがそいつを勧誘することでこの件は許してやる。ってことでトランプやるぞ!」

「「おー!」」

「あ、さすがに普通のトランプでやるんですね」


 トランプ(ババ抜き)を初めて約二時間後


「んじゃあそろそろ帰りますかー」

「会長また明日」

「おうまた明日」

「私も帰りますねー」

「バイバーイ次こそは二人ともほっぺぷにぷにさせてねー」

「やっても良いですけど、触ってきたらその夢と脂肪がたくさん詰まったそのお胸を揉みますからね!」


    〜帰宅後〜


「はぁーつーかーれーたー」

「はいはい今ご飯作るから楽しみに待っててね」

「てか今更だけどさーお兄ちゃんってそもそもの女子力が高いよね。私より料理出来るし、爪とかもめっちゃ綺麗だし、髪サラサラだし、しかも今めっちゃくっちゃ可愛いし…どうしたらそんなに可愛くなれるの?」

「俺まっじで何もしてないで、ただ普通に過ごしてる」

「あー確かにお兄ちゃんがスキンケアしてる所とかを見たことが全くないし、髪に気を使ってる所見た事ないな」

「実際やってないし、後ご飯作り終わったからつぐのとか手伝って」

「はーい。そーういえばおにーちゃん、あいつ誘ったの?」

「いや悟あいつさーまっじでLlNE見ないんだわ、さっきさー電話かけてもスタ連しても全くもって反応しないの!あかりのやつはすっぐに反応すんのに、まっじで頭逝かれてるわ、あいつ!」

「おにーちゃんお酒でも入ってる?テンションおかしいよ?」

「いや入ってないよ、まじで、料理にも入れてないし」

「マジレスすんなし!」

「ごめんごめんLlNE見てなかった」

「よし強制的にお前生徒会な」

「まぁ聞いた時からやるつもりではあったからいいけど、、、」

「けど?」

「あかりに嫉妬されないか心配で」


 こいつはいっつも、あかり、あかりとうるさいんじゃ、もうあかり殺っちゃおっかなーうん殺ろう


「されない、されない、されたら俺が弁解するから」

「お前がやったらもっとややこしくなるだろ!あとお前絶対戦線布告するだろ」

「確かにしないとは言いづらいというか言えないけども」まぁ戦線布告する予定だったけどそしてまさかこいつも心読めるのか

「まぁいいやんじゃ、書類どーぞ」

「テンキュ、んじゃ書類書いたら提出するわ」

「よろしくな、んじゃ俺帰るわ、また明日な」

「おうまた明日な」


「というわけで今日から生徒会に入りました藤宮悟です。一応、桜の紹介です。まぁ頑張ります」

「や、やっとまともな色ボケしなさそうな男子が生徒会に来てくれた」

「会長、彼、平然と人前でイチャつくただのバカですよー」

「おいお前その言い方はないだろ」

「「え?あれでイチャついてない……」」


 思わず優美と声が被ってしまった。俺も優美も間近で見てきたから言えるこいつらは、イカれていると、すると会長が


「桜と優美は悟と結構仲いいのか?」

「まぁそうっちゃそうですね、会長、私と悟は本当ただの腐れ縁ですよ。小二の時に私、悟にちょっかいかけて頭怪我した事あるんですよー。今ではいい思い出ですよ、まぁその後もたまたま部活が一緒だったりと、つまりまぁただの腐れ縁ですね。」


 おそらく妹は言ってよかったの?とか思っているとだろうが、言ってよかったのだ。これも全て悟と仲が良い事のアピールなのだ。

 すると悟が


「ちょっお前それは言わないお約束だろ!確かに鉄板ネタだけども!」


 と言ってきた。まぁ前の体で散々擦ってきたネタだから今更だろう。あ…やべぇやってしまったかも知れない、だって、俺の前の体の話→俺がたくさんネタにする→俺こと桜が樹だとバレる→社会的にも物理的にも殺される。……バレてはいけない、絶対に!などと考えていると会長が


「なるほど、つまりお前らは、結構仲が良いということだな?」


 と言ってきた。俺が返事をする前に優美が


「はい!そういうことです」


 と言った俺が言おうと思ったのにすると今度は悟が


 
「いやいやさっきの話聞いてました?どこが仲良いんですか?会長」


 と言ってきた。ひどいだろ!いつも一緒にゲームする仲じゃないか、少年よ、まぁこれこの体になる前の話だけどこれ。まぁそんなことより俺はこれからどんな時でもどんな手を使ってでも悟を俺の虜にさせる。覚悟いておけ悟!


 ~ある休日~


「おーい、桜、来たぞー」

「おい悟、二人の時か俺と紗羅とお前の三人の時は樹って言えって言ってるやん、まぁどっちでも良いけど」

「良いんかい!」


 悟が先日生徒会で配られた資料で、どうしてもわからないところがあるいい家に来ることになった。このことが波乱を呼ぶとは知らずに...


 ~感想や、改善点、待っています。ついでに現在同時執筆中の別シリーズも見てってください~


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