ありきたりなTS物語(?)ただし!普通とは言ってない‼

だしまき

第1話どうしてこうなった⁉


 俺はなんてことのないただの高校生だったこの時までは……


 俺は桜井樹ただの高校生。今は、とある恋愛成就(?)の神社に来ている。

 僕は絶対に叶う事のない夢を願いに来た

「俺の親友の男の子を俺の物にしたいです」 と


「おはよう」何て事のない朝ただこの日は何かが違った「なんか声高くね?」

 そして「おはよー」と返事が返ってきた

「え?だれ?」


 一緒に暮らしている双子の妹は友達の家に泊まりなので当然の反応である。


「どうも〜みんな大好き天照大御神だよー」

「え⁉︎あの日本神話で岩の中に引きこもり某紅い霧の異変見たいな事を起こし、その他に多数ゲームなどで圧倒的な強さを誇るあの天照大御神ですと⁉︎」


 ん?と言うか神?なーるほどドッキリかー


「ほら〜そんな神の真似なんかしてないで出てこないか?我が愛しき妹よ」


 我が愛しの妹で今友達の家にいるはずの桜井優美を呼んでみる


「え?何故気づいた!」


 本当にいたのか妹よ。そんな事より、これ妹の友達かよ!


「お前、友達巻き込んで何してんの⁉︎」


 え…怖っ


「てかおにーちゃんその姿何?後その声も」

「それなそれな」 

「おめでとうございます貴女はこの度女の子になりました〜」

「なのほどこれで悟をあかりから奪えばいいと、と言うかなに?紗羅お友達さんが元凶なの?」


 藤宮 悟こと俺がこの妹の友達の家族が管理している神社で俺の物にしたいと願った相手である


「いやおかしいおかしいおにーちゃんもおにーちゃんで理解してんの?」


 とジト目で突っ込んくる、いやしかたないやんなっちゃんたんだから


「だってねー」

「いやだってねーじゃねーよ」

「あ、あのーとりあえず説明させてもらってもよろしくて?」

「「ごめん」」


 二人とも完璧に忘れていた仕方ないよね


「といわけで貴女は今日から男の娘として過ごして貰います」


 いやなんて拷問?いや一オタクとしてそれもありなのか?


「そんなことより学校は?」

「え〜っとね〜転校生として行ってもらうので」

「えっとーつまりあの激ムズ編入試験を受けろと」

「おにーちゃん頑張ってね」


 あらやだ妹すっごい辛辣、実際他人事だし


「あとおにーちゃん名前は?あと私の学校での立ち位置」

「名前は古明地桜で行ってもらうのでよろしく」

「古明地さんっているの?ゲームでしか聞いた事ないだけど」

「640人くらいいたはず」

「いるんだ」


いやでもはずって、てかこいつほんとに神なの?そしてジト目で睨んだくる妹


「どした?」

「どした?じゃねーよ私はどーすんだよ」

「あれだ、テンプレどーり幼馴染でいいでしょ」

「わかったわ、そんなことよりおにーちゃんめっちゃ可愛い!私思うだよやっぱ可愛いって正義であり犯罪だと!」

「はぁそれで?」

「やっぱ可愛いって世界を救うよね!ね!」

「熱量やば!いやね可愛いが正義であり犯罪ってのは、いやというほどわかるよ、わかるけど熱量どうした?まじで、そして時間大丈夫か?」

「ヤバい学校の時間ギリやん!行ってきまーす」

「いってら〜、んで俺はどーすれば?」

「とりま学校行って編入試験受けてきて〜大丈夫安心して、手続きは終わってるから」


 終わった…だってあの凄く難しい事で有名な編入試験だよ

 まあ一応超難関私立中高大一貫校だから仕方ない…のか?

 ギリギリ編入試験を合格した俺は合格した次の月曜から学校に戻る?転校?する事になった。

 ということでテスト後の月曜日からである


「といわけで今日からこのクラスに転校生が来まーす入って〜」

「はーいどうもこ紹介預かりました転校生のさく…古明地桜ですよろしくお願いします」


 あれ?思ったより反応薄い?いやみんな惚けた顔してるから違うな


 そして少し遅れてザワザワしだした


「めっちゃ可愛いね?」「それなそれな」「お人形さんみたい」


 と様々な反応…よかったと思ったのも束の間

 誰一人として話しかけて来ないんだ?おかしだろ!こーいうのって群がられるもんじゃないの?え?なんで?


「可愛いくて話しかけずらくない?」「それなあそこまで綺麗だとね〜気後れするっていうか」


 なるほどねまぁ自分でも可愛いと思うもんこの容姿

 そしてこっちに向かってくる学校一のイケメンで有名(?)な織田先輩がこちらに向かってくる


「ね〜ね〜古明地さんだっけ?転校して来たばっかで学校のことわからないでしょ案内してあげよっか?」


 ヤダ陽キャ怖いキラキラしてる人まじ無理


「いえ事前に見学させてもらったので大丈夫です」


((あ、あの学校一イケメンと言われるあの織田先輩をき、きっぱり!))


「あ、あの〜本当に大丈夫?」

「はい大丈夫です」


 俺なにしてんの?まじでこのまま行ったら陽キャルートだったじゃん!でも陽キャ怖いし


「ね〜ね〜今日帰り遊び行こ〜」


 今度はいかにもギャルっぽい女子が話しかけてきた。また陽キャこのタイプは普通に苦手なんだけど


「ごめんなさい放課後は予定があるの」


 ねぇバカなの?アホなの?ねぇ死ぬの?もう陰キャ確定ルートじゃん


「そっかーじゃーまた今度ねー」


 ギャル優しいのか?その後もいろんな私とお近づきになりたそうな陽キャどもが群がってきた、そして全て捌き終わった後、

 学校生活、終わったかも…と直感で感じた俺であった


「やばめっちゃ塩対応」「でもそれが良くね?」「わかる」「右に同じく」


 という声が聞こえてきた

 あー絶対に変なイメージついてるーいーやーだーただ人との関わり方が分からなかっただけなのにーあれじゃん絶対『塩対応の古明地』的なあだ名つけられる奴やん


 その数日後妹の口から「そーいえば『塩対応のお姫様』とか『塩の女王』とかおにーちゃん裏でそう呼ばれてたよー」

 と言われた。妹の口から言われると辛いものがあるとこの時しみじみ思った。


 ちなみにナンパとか告白などのお誘い等は全てめんどいから無視or塩対応、やっぱ陽キャ怖い...これはこれで罪悪感で死にそうになるのは別の話。


『塩対応のお姫様』とか『塩の女王』とか呼ばれるようになってから数日後の放課後のこと


「ごめんね優美ちゃん課題手伝わせちゃって」

「いいよいいよ数少ない桜ちゃんの友達なんだもん」

「素直に一人しかいないって言いなよ」


 いやね。実際この姿だと一人もいないんだけどね。これ妹なんだけどね。


「これ、は失礼だと思うだけど?」

「ナチュラルに心読むじゃない!」


 何で心読めるの?怖くね?


「そんな事よりさっさと課題終わらせなよー」

「話変えないで!」

「別にいーじゃんそんな事よりさっさと終わらせてゲーセンでも行こ」

「は〜い」


とは言ったものの後11ページもあるんだよなー


 〜数十分後〜


「それ何時提出?」

「あ…6時半」


 現在7時終わった諦めよう。うんそうしよう。


「うん。諦めよっか」

「うん。ファミレスでご飯奢るね」

「ありがとうねー」

「これ俺のせいだしな?」

「おい一人称なおせよ」

「誰もいないしいいだろ」

「んな事よりさっさと奢ってよ」


 こいつ俺からたかるまんまんだ。まぁすっごいキラキラした目で見てくるから仕方…ないわけないよ?うちの妹大丈夫なのか?金、俺以外からもたかってたりしない?大丈夫、お兄ちゃん心配だよ?


 そんなこんなでファミレスへ


「へぇぇ〜おにーちゃんじゃなくておねーちゃんのお金でご飯だ〜やった〜」

「今月、本の新刊出るからそんな高いもん選ぶなよー」

「とりあえずー」…

「高いものはやめろって言ったよなぁ。はぁ今月発売のラノベ買えんじゃん」


 俺は毎月小説を買っていて金が毎月めっちゃ飛んでいく、のは当然だが今月は新刊を買う予定だったのだがこのバカ妹のせいで…


「まじでごめんって今度『最強天使なアヒルちゃんと世界征服したいと思います』の漫画版全巻買ったるから許して。」

「あれまだ5巻までしか出てないんだよ」


 ちなみに『最強天使なアヒルちゃんと世界征服したいと思います』

 とは、現在27巻まで発売中のアニメ化もされた大人気小説シリーズである。もちろん小説は全巻買っていて、さらに俺はこの作品が大好きである。のはいいとして


「お前生徒会入るってま?」


そう妹が急に生徒会に入ると言ってきた。


「うん、そう。んでおにーちゃんにも入ってもらおうかなって」


 なんて純粋な目でこっちをみるんだ。


「なんで?」


と勝手に口から出るくらいには何も聞かされていないそして勝手に色々な書類を貰ってきたらしい。それも二枚づつ


「え、なんでって生徒会長に立候補しようかなーって。だってあれ生徒会長が副生徒会長選んで立候補じゃんね」

「それはいいんだけどどういう風の吹き回しだ?」


 ちなみにうちの学校の生徒会の方式は、生徒会長に立候補した人が推薦責任者と出馬し新生徒会を作る、そして会長が、生徒副会長を指名し一緒に生徒会活動を行うという方式である。そして何故か、今妹が生徒会長に立候補しようとしている。


「えっとねー成績のためとー己の承認欲求のためー」

「お前イカれてるんじゃないの?」

「そんな褒めてもなんも出ないよ」

「褒めてねーし何もいらねーよ!」

 

 本当に褒めてないまじでこの子大丈夫?


「私は大丈夫だよ?」

「だから心読むなって!」


双子でもここまで心が読めるものなのか


「お兄ちゃん、妹が怖いよ」

「ナチュラルに心を読むから?」

「そうだよ!」

「んでーおにーちゃんはー私と生徒会にはいるの?」

「別にこの体になってから、部活とかも入ってないしいいぞ」

「やったーじゃあ、はい書類」

「やっぱ手際良!」


 本当にうちの妹は怖いと思う今日この頃であった。



 ~実質初投稿です。感想や、改善点、待っています。ついでに現在同時執筆中の別シリーズも見てってください~

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