第2話 接点の増加(高校2年・夏)

高校2年生になり、陸と美咲は同じクラスになった。体育祭の実行委員に選ばれ、自然と話す機会が増えていった。


美咲「桜井くん、体育祭のパンフレットのデザイン、これでいいかな?ちょっとシンプルすぎるかなって思うんだけど…」


陸「いや、これでいいと思うよ。見やすいし、わかりやすいし。」


美咲「ほんと?ありがとう!桜井くんって、冷静にいろいろ見てるんだね。私、いつも感覚だけで動いちゃうから、こういう意見助かるな~。」


美咲はにっこりと笑い、陸の心臓がまた早鐘を打ち始める。


陸「(やっぱり美咲って明るくて、誰にでも優しいんだな…。俺なんかにもこんなふうに話してくれるなんて、夢みたいだ…)」


美咲「桜井くん、ちょっと手伝ってくれる?ポスター貼るの、手が届かなくてさ。」


陸「あ、うん、もちろん。」


二人は少しずつ距離を縮め、自然と会話する時間が増えていった。美咲との時間が増えるたび、陸は彼女に対する思いを抑えきれなくなっていった。

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