第10話:掲示板回その①

 【速報】迷惑系配信者である狭間龍牙龍塚に不法侵入


1:一般的な名無し

ヤバイだろあいつ


2:一般的な名無し

マジで何やってるんだよあの馬鹿


3:一般的な名無し

もう入ったん?


4:一般的な名無し

……まだだけど、入る寸前


5:一般的な名無し

というか警備員は何やってんだ? 


6:一般的な名無し

龍塚に警備員はいないんだよ、結界があって一定以下の魔力量を持ってる奴は入れない


7:一般的な名無し

え、それがばくないか?



8:一般的な名無し

その一定以上の魔力量を持ってる奴が最低でもBランクの上澄みだからな基本は良識任せ


9:一般的な名無し

それに完全に入れない結果なんて作ったら有事の際に困るしな


10:一般的な名無し

……そのせいであの馬鹿が侵入したんですが


11:一般的な名無し

あいつだしなぁ

下手に実力あるから止められないし


12:一般的な名無し

というかまじでワイバーンが逃げたらどうするつもりなんだよ

あそこ市街地近いだろ


13:一般的な名無し


まじでやばい

ワイバーン自体はBランクだけど、数が多くて群れるし一匹でも逃げれば大惨事


14:一般的な名無し

今度こそ捕まるか?


15:一般的な名無し

無理無理

事態によるが多分ランク降格ぐらいだろうな、あと少し制限かかるとか


16:一般的な名無し

なんだかんだ国のために強い冒険者は優遇されるからな


17:一般的な名無し

ダンジョン産出物に法整備が追いついてない弊害だよなぁ


18:一般的な名無し

それだけこっちはダンジョンの恩恵を受けてるわけだし……しゃーないと言えばしゃーない


19:一般的な名無し

確かあの馬鹿はAランクの中位くらいの強さだろ、死ぬんじゃね?


20:一般的な名無し

いやあいつのことだから下調べはした上だろうな、でいつも通り旨い素材取ったら転移石で逃げる


21:一般的な名無し

無駄に映える戦いをするせいで熱狂的なファンもいるし

所属してるギルドが国内七位の【イリーガル】だし


22:一般的な名無し

無法者ばっかり集まるアレだろ?

苦手なんだよな


23:一般的な名無し

若手ってのもあるし、実力あるから止めれないしで最悪だ

しかもあのそこのギルドマスターは快楽主義者だと噂だし


24:一般的な名無し

無駄に人気あるせいでスパチャも解禁されてるし迷惑行為煽ってるやつすらいる


25:一般的な名無し

本人は素知らぬ態度貫いてるけど焦ってんだろ


26:一般的な名無し

氷姫がいるしなぁ


27:一般的な名無し

凄いよね綾音様


28:一般的な名無し

あの馬鹿よりも遥かに若くて将来有望、初心者にも優しく美人冒険者――しかも十五歳でSランクという偉業をなした英雄



29:一般的な名無し

最近元気なさそうだけどね


30:一般的な名無し

心配だよな


31:一般的な名無し

スレチだぞ

まぁあんな馬鹿より氷姫の方を話題にした方がいいの分かるが


32:一般的な名無し

すまん

で今どうなってるの


33:一般的な名無し

えっと――は? 


34:一般的な名無し

どうした?


35:一般的な名無し

やばいやばい龍塚でイレギュラーだ!


36:一般的な名無し

なわけないだろ

AランクダンジョンのイレギュラーとかSランク冒険者案件だぞ


37:一般的な名無し

まじだって、しかも環境変化形のだし突然変異の魔物が生まれてる可能性もある!


38:一般的な名無し

……環境に影響当たる魔物って、そんなの過去に一桁しか現れて無くないか?


39:一般的な名無し

だからやばいんだよ!

おい、今すぐ政府に報告行け!


40:一般的な名無し

今やってる


41:一般的な名無し

あの馬鹿イレギュラー良いことにボスまで進むつもりだ


42:一般的な名無し

誰かマジで止めろ

これでイレギュラーのモンスターが外に出たらそれこそ大災害だぞ!


43:一般的な名無し

映像がコラじゃ無ければ、寒さに弱いワイバーン達のダンジョンで吹雪いてるんだよな


44:一般的な名無し

氷系とか最悪だろ


45:一般的な名無し

氷は厄介だし強いしやばい


46:一般的な名

しかも馬鹿の配信見る限り道中のワイバーン全部死んでるぞ!?


47:一般的な名無し

おかしいだろ、曲がりなりにも群最強のワイバーンだぞ?


48:一般的な名無し

凍死体に混じって焼死体もあるって――氷と炎のダブルか?


49:一般的な名無し

ダブルって何?


50:一般的な名無し

属性の複数持ちの魔物に対する呼び方

基本的に魔物達は一属性しか使えないんだけど、今みたいに突然変異の魔物とかがそういう特性を持ってる事がある


51:一般的な名無し

はぇーさんがつ


52:一般的な名無し

というか龍塚って最低Bランクの魔物がいるダンジョンだよな?

それの突然変異って、低く見積もってAランクの魔物じゃないか?


53:一般的な名無し


いや、それじゃあ足りないぞ

環境に影響を与えられる時点で最低A+ランクの魔物でそれのダブルで危険度が上がって、まだ存在すら分からないが――Sの可能性すらある


54:一般的な名無し

いまいち魔物のランクとか分かってないだけど、誰か説明頼める?


55:一般的な名無し

たまに分からん奴いるからコピペしてるぞ、ちょっと待ってろ 


56:一般的な名無し

有能


57:一般的な名無し

まぁランク区分はわかりにくいからな


58:一般的な名無し

時間ないからB~S+までしかまとめないがこんな感じだ

B人災級……一体相手に村が滅びるレベル

A災害級……町に甚大な被害が及ぶレベル

A+災厄級……国家転覆規模の被害が予想されるレベル

S災禍級……大国の総力を上げて対処が可能なレベル

S+天災級……いくつかの大国が総力を挙げて対処するレベル


59:一般的な名無し

というか今更だが熱に強いワイバーンが焼死するってなんだ?


60:一般的な名無し

――まっちょ!?

エメラルドドラゴン!?


61:一般的な名無し

は?


62:一般的な名無し

マジでやばいだろ、どうやったらこんな風に倒せるんだよ


63:一般的な名無し

素材放置とかあり得ないし、イレギュラーモンスター確定


64:一般的な名無し

終わってる


65:一般的な名無し

頼むはやくSランク冒険者来てくれ!


――――――

――――

――


170:一般的な名無し

【急報】龍塚ボスである黒龍と二匹の狼が戦闘してる


171:一般的な名無し

――は?


172:一般的な名無し

なんだあの狼!?


173:一般的な名無し

しかも誰だよあの黒ローブ


174:一般的な名無し

馬鹿の高性能デバイスのおかげでなんとか見れるが、なんだこれ!?


175:一般的な名無し

多重魔法陣で黒ローブが狼を支援してる?


176:一般的な名無し

なんだあの展開速度人間業じゃねぇ!


177:一般的な名無し

????


178:一般的な名無し

え、コラ?


179:一般的な名無し

いや、判定ツール使ってるが本物

それにわざわざイレギュラーを偽装する必要が無い


180:一般的な名無し

じゃあなにこれ、現実?


181:一般的な名無し

あの黒龍が一方的に?


182:一般的な名無し

まて今少し聞こえたんだが、【ウェポンサモン】って……


183:一般的な名無し

じゃあの黒ローブはサモナー?


184:一般的な名無し

あり得ないだろ不遇ジョブだぞ!?


185:一般的な名無し

でも……戦闘を見る限りそれしかないだろ


186:一般的な名無し

じゃあなんだ? Sランクの黒龍を圧倒出来る狼を二匹使役するサモナーが存在するとでも?


187:一般的な名無し

そうじゃなきゃあり得ないだろ


188:一般的な名無し

確定だサモナーの魔法を使ってるギリ聞こえた!


189:一般的な名無し

じゃあ今までのはこのサモナー達がやったのか?


190:一般的な名無し

何者だよ――確かSランク冒険者にいたよなサモナー


191:一般的な名無し

百魔だろ? でもあの人は女性だし、此奴の声は男だぞ?


192:一般的な名無し

じゃあ、誰なんだよ


193:一般的な名無し

しらねぇ けど――まじで強すぎる


194:一般的な名無し

え、これって狼が強いだけじゃ無いの?


195:一般的な名無し

あれだけの召喚獣と契約する時点で本人がそれ相応の試練に打ち勝たないといけないからな

だからサモナーは不遇なんだが



196:一般的な名無し

サポートが的確だしあの黒龍相手に無傷で召喚獣を生き残らせてるのがまずやばい



197:一般的な名無し

あ、馬鹿に火球が……って反射させた!?


198:一般的な名無し

わぁ――やばぁ。


199:一般的な名無し

不謹慎だけど、あの黒ローブ格好よすぎるし

馬鹿がだせぇ


200:一般的な名無し

魔導デバイス越しに気配が変わった!?


201:一般的な名無し

一気に決めるって――なんだこの魔力配信越しで伝わるぞ!?


202:一般的な名無し

え、黒龍が消し飛んだ?


203:一般的な名無し

まじか


204:一般的な名無し

攻略……された?


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る