SF♥2
彼と彼女の結婚式
第19話
怒涛の昨夜。
放心状態にあるあたしに、ウキウキ顔を広げていたのはおば様だった。
『そういうことだろうと思って、選ばずにきたんだよ』
ドアのところに寄り掛かって、王子が言う。
『さすがは克穂。よく分かってるわね』
おば様はそう笑顔で言い、あたしを採寸する。
『あら…。一昨年とサイズは変わってないわね』
そう――。
まさか、あの時のドレスをおば様がデザインしているなんて知らなかった。
おば様はブティックのようなものを全世界に何百店舗も持っているらしい。
そんなおば様が、両手を広げて立っているあたしのお腹の位置で言う。
『このサイズなら、うちのお店にたくさんあるわ。連れていってもいいかしら?』
おば様のその笑みに連れられて、あたしはドレスを選んだ。
そして…。
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