第8話

自家用ジェットを降りて、ケーブルカーのようなもので移動中。



「こちらに1週間滞在できるというのは本当なのかね?」



おじ様が言う。



「へっ!?」


「…あぁ。長めにGWを取って、5月3日くらいまではいるつもり。陽聖達の結婚式の後、少しだけ観光でもしようかと思って」



驚くあたしの傍ら、王子は当たり前というように言った。



「が、学校は!?」



あたしが問うと、王子は言う。



「その間、俺が勉強見てやるよ。イロイロと」



「――!」



そう言う。



あたしはそんな王子の発言に、カッと頬が赤くなって静かになった。



「……やーらし」


「!」



赤くなっているだろうあたしに、追い打ちをかけるように王子が言う。



「~~~~~っ」





今日の王子は、やたらと…

やたらと絡んでくる!!

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