第60話

ドンッ




「ひゃ!?」




振り返るマミヤちゃんは真っ赤な顔で目尻に涙を浮かべていた。




そして何も言わずに走っていく。




その先はトイレ。




大きなカールの髪の毛がなびいている。




写真を受け取った充くんは、写真を顎につけながら言葉を落とした。




「…ん~最近、マミヤ、変じゃね?」




「…うん…変」




視線はマミヤちゃんを追ったままで、あたしも力強く頷いた。




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