第41話

急にかかった、班長集合のコール。




違うクラスなのに、従兄弟だからって、俺が途中編入だからってアイツと同じ部屋ってのが、ホントに頂けない。




ま、でも…




マミヤと同じクラスでマミヤが班長だという情報を掴んだ俺は、率先して班長を引き受けた。




アイツは、好きにしたら?という視線だけで俺を見ていた。




昔っから、知ってはいたけど…ほんっとにツレない奴!




こんな、顔だけの男と付き合ってるちーちゃんの気がしれない。




なのに、昔からモテるのはコイツの方だった。(俺の方がフランクでイイ奴なのに)




たまたま遊びにきたドイツでも、たった2週間そこらしかいなくても、俺の友達を魅了して帰っていく。




…俺でさえもらったことないプレゼントとかをもらって。




今に比べると、昔はもっと目がくりくりしていた気もする。




友達だけじゃなく、その親とかも克穂の顔にヤられてたんだ。




…そう、顔だけに!




思い出すと少し目の坐ってしまう俺の隣、愛しのマイハニーは大きく輝く目を持って、そこにいる。




一目ボレ。




こんな可愛い女は見たことがない。




それでいて、上品で、でも友達思いのような顔をしている。




単なるお嬢様ってだけじゃない。




絶対この女、イイ女だ!

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