第37話
それから入国審査を受けて、いざイギリスへ!
まずは審査の時に緊張して、カミカミの日本英語を話し、ホッとしたのもつかの間、空港内の外国人率の高さに圧倒させる。(それが普通である)
ドンッ
背の高い紳士にぶつかり、あたしは咄嗟に謝った。
「あ、ご…っじゃないっ。アイ、アイ、アイムソーリー…ッ」
紳士は笑顔で手を置き、空港内を進んでいった。
(…ホッ…)
それを見ていた仲間達が、みんなで焦りの色を浮かべている。
「…マミヤ、ちーちゃんから目を離さない方がいいぞ」
充くんがマミヤちゃんに囁いている。
「いや、これは克穂の責任だ」
ピエが言う。
「……」
王子はただ呆れてあたしを見ていて、極めつけはマミヤちゃんだった。
「今の発音はなっていませんわ!I'm sorry.ですわ!はいっ!」
はいっ!と手のひらをあたしに向けて、リピートしろと言っている。
あたしはそのまま延々と、バスの中で発音の勉強会になってしまった。
(こんな修学旅行楽しくない…)
でもさすがはイギリスだけあって、車両は右側通行…じゃない!?
「そうですわ。イギリスは日本と同じ左側通行なんですの」
マミヤちゃんは、あたしがギョッとしている表情だけで答えをくれた。
(そうなのー…!?)
.
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます