第5話

チャイムは校歌。




悶々とした1時間目が終わって、あたしは教室を飛び出した。




「ちょっと行ってくる!!!」




マミヤちゃんにそう叫んで、目指すは3つ先の王子のクラス。




廊下も完全冷房完備なので、9月であることを忘れてしまう。




あたしは足を急がせた。




ドンッ




「あ、すみませ…」




王子のクラス目前で、ぶつかったその背にあたしは謝る。




(え…)




振り向いたその姿にあたしは目を奪われる。




凛とした雰囲気を纏う、その姿。




そこには、2週間ぶりに見る王子の姿があった。






本当に…いた…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る