第87話
トタトタと階段を降りる音が聞こえる。
「克穂っ…!こんな所にいらしたのっ?!あたくし寮まで帰っていましたわっ……っところで千亜稀ちゃんは???…というか何ですの?そのお顔…」
マミヤは一気にそう吐き出して、克穂の顔をまじまじと見た。
「…何って何?」
「お顔が…」
(あの頃に戻っていますわ…)
マミヤは片方の手を組み、もう片方の手を口元に添えて、克穂を見つめる。
「…千亜稀ならアイツと仲良くしてるよ」
克穂はフッと左手を上げて、マミヤの額をコツンと叩いた。
「だっ…だからキチンと伝えるべきですわ!言わずにいた罰です。克穂が言わないならこのあたくしが…!」
「!!!」
.
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます