第47話
「『千亜稀とマミヤの愛の巣はいづこ!?』って意味が分かりませんわ!!」
マミヤちゃんは「もうもうっ」と、大きめなカールを左右に振り回し、両手で作ったコブシを顎の前につけている。
(・・・・・・)
あたしは死んだ魚のような瞳でマミヤちゃんを見た。
「そんなのココにあるに決まってるじゃありませんかぁ~っ」
「も・う」と語尾にハートマークをつけて、マミヤちゃんはあたしの胸骨を押した。
「…ごめ…」
「そういう気はないって言いたいんでしょう?大丈夫、あたくしもありませんから」
マミヤちゃんは、あたしの発言を遮り、サラッとそう言って笑っている。
「いや、そういう意味じゃなくて…」
あたしはマミヤちゃんと見つめ合う。
「「………」」
(まぁ、いっか…?)
あたしは少し考えて、もうこれはこのままでいいやと開き直った。
移動教室だったので、マミヤちゃんがあたしの席まで来てくれていた。
「そういえば聞けましたの?蜜歩さんと克穂様のご関係」
理科室へ向かう途中、マミヤちゃんはいきなり真剣な顔に変わった。
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