第46話

…はぁ…


愛のテレパシーも伝わらない…




あたしは重いため息を零し、すっかり悲劇のヒロインとして浸っていた。










バチンッ!!!





「いふぁい…」



大きく叩かれた頬にあたしは意識を取り戻す。




「あのサインはなんなんですか!?」



目の前で、マミヤちゃんが仁王立ちしていた。




「…はれ?ここどこ…?」



「もう3時間目が終わりましたわ」




どこと聞いて、的確に時間を教えてくれる我が大親友。



本当はソレが聞きたかった事だったと分かってくれたようだ。



「それよりもあのサインはなんなんですか!?」



マミヤちゃんが険しい顔ですごんだ。

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