第17話
「千亜稀ちゃんのいいところは単純明快なところですわ」
マミヤちゃんは眉間のしわを伸ばしながらそう言った。
「・・・は?」
あたしはその言葉に耳を疑う。
「…あたくしにはラムは合いませんのね…」
マミヤちゃんはメニューボードに視線を上げてそう呟いた。
「は??」
あたしはもう一度、大きく顔をひくつかせる。
「今なんて言った?」
「ラムはあたくしには合いませんわ?」
「その前!!」
マミヤちゃんは「もぅっ」と口を突き出して椅子に座り直した。
「千亜稀ちゃんのいいところは猪なところなんです!バカ正直といいますか、思考回路が筋肉といいますか…」
さっきとは若干違うが、さっき以上の言葉を並べている。
「マーミーヤー・・・・」
腹の底から声を絞り出し、あたしはマミヤちゃんを今までにないくらい睨んだ。
「・・・ファイトッ♪その意気ですわ!!」
マミヤちゃんは嬉しそうに頬を染める。
「瞳の色が輝きを取り戻し始めていますっ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます