間話 食事中のひととき

 午前中ニーナの授業が終わったので、みんなでお昼ご飯を食べることにした。


 ご飯を食べている時に私はとあることを思い、アイネ達に聞いてみることにした。


「そういえば私が来る前は、皆さん何をして過ごしていたんですか?」


 その問いにアッシュが元気よく答える。


「えっとね!アイネは剪定の神の仕事がある時、基本的に他の世界に行ってるよ!大体半年くらいいつも居ないかな!でも今回の会議は、特に問題が出なかったらしくて今年はどこにも行かなくて良さそうなんだ!」


 そう嬉しそうにアッシュは言いながらアイネに抱きつく。


 アイネがアッシュの頭を撫でているのを横目に、ニーナが続きを話してくれた。


「アイネが居ない時、基本的に私たちは特訓してるわ」


「特訓?」


 これ以上強くなってどうするのと言いそうになったが、心のうちにしまっておくことにした。


 「ええ、私達はアイネの仕事についていくためにはアイネと戦って合格をもらわないといけないの。アイネが『外の世界は危ないから、私と戦って一回でも合格だったら、ずっとついてきていいよ』そう言ったから私達は過保護なアイネの試験に合格して、一緒に居るために日々鍛錬を重ねているのよ」


「そんなんですね。ニーナさんはアイネさんが大好きなんですね」


そう言うとニーナは微笑みながら、


「ええ、私もアッシュもアイネに救われて、私達の唯一の家族だから」


 と優しい顔でアイネを見ながら言うのだった。


 そしてアッシュをひとしきり撫で終わったアイネはレイに話しかける。


「レイ、一つ言っておくことがあってここの世界は他の世界と違って進む時間が2倍遅いんだ。

だからここでの一年は君のいる世界の半年くらいだから、そんなに世間は変わらずに戻れると思うよ」


「そうなんですね。教えてくれてありがとうございます」


「いやいや、どういたしまして。まだ色々教えることがたくさんあるから頑張ってね」


 そうして楽しい食事の時間が過ぎていくのであった。






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