第6話 とある少女はお勉強する①

 無事弟子になることが出来た私は、次の神の会議が一年後にあるので、まずはそこをゴールに修行をつけてもらうことになった。

 

 体が治るまでとりあえず魔法座学を教えてもらう。教えてくれるのはニーナだ。

 ひとまず今日は一度休んで次の日から授業を始めることになった。

 

(明日からの授業、ついていけるのかな...)


そう不安を抱えながらレイは眠りにつくのだった。


 翌日、私はベッドに座りながらニーナの授業を聞いていた。


 「いい? まずは魔法の等級について教えるわ。まず第四位階、これは魔法が使えないと言うこと。次は第三位階、これは基本的な魔法が使えるようになると言うこと。

 ここまでの等級は基本的に位階と言う文字はスキル欄には書いていないわ。

 第三位階の人間は基本的に人によって使える属性と使えない属性の魔法があるわ。

 レイは何が使えるのかしら。私たちは基本的に鑑定は許可を得てからするようにしているから、まだあなたのステータスを見たことがないのよね」


 「そういえば、私もここに飛ばされてからステータスは一切見てませんでした」


 そういうとレイは自分のステータスを表示する。ステータスは見せようと思えば人にも見せることができるので、横に座ったニーナと一緒にみることにした。



ステータス


 氷川零ひかわれい

 (ニックネーム・レイ)


 種族・人間【半堕天】


 状態・怪我

 

 レベル27


 スキル

 ≪氷魔法・第2位階≫ ≪剣術lv.8≫ ≪格闘術lv.8≫ ≪鑑定lv.6≫ ≪異空間収納≫ ≪代償の一撃≫


 称号

 ≪超絶機械音痴≫ ≪半堕天≫

 ≪第二位階に至りし者≫ ≪星渡りの旅人≫

 ≪煌星の候補者≫


 このステータスを見たニーナは吹き出しアワアワとし始めた。


「ちょっとレイ!あなたこんなレベルでもう第二位階に到達しているの?それにこの称号は...」


「はっはい...≪半堕天≫を使った時に多分進化したんだと思います」


そう伝えるとニーナが、少し焦ったよう話し始めた。


「あのね、この際第二位階のことは置いといて、まずはこの称号の話をするけれど、この≪星渡りの旅人≫っていうのは、通常ただの人間が世界を渡る時、レベルとステータスはリセットされるの。

 でもこの称号があればステータスはリセットされずに世界を移動できるのよ。予想だけどここに飛ばされた影響だと思うわ」


「へえ〜すごい称号なんですね〜」


 私がそういうと、


「すごいもんじゃないわよ...これは通常≪上級神≫以上が持つ称号なのよ...この子一体何者なのよ...」


 ニーナはそう言いながら頭を抱えた。そんなニーナに私は、


「あのニーナさん、この≪煌星の候補者≫って───「その言葉をどこで知ったの!?」」 


レイそう言った瞬間、ニーナが肩を掴みガタガタ揺らしながらすごい形相で聞いてきた。


「ニーナさん、あの、称号の欄にあって、あの、称号の欄に〜!」


レイは目を回しながら必死に説明する。


「はっ!?そういえば称号を最後までちゃんと見てなかったわ......本当だ、確かにある...」


 そう言ったニーナはステータスをじっと見ながら冷や汗をかいていた。


 そして落ち着いたニーナがこの称号について教えてくれた。


「この称号は≪煌星ステラの旅人≫になる前の称号よ。この≪煌星ステラの旅人≫を得ることができるのが、私たち3人と同じ種族【煌星族ステラ】だけなの。つまりあなたは、このまま成長すれば私達とに来れる存在ってことになるの」


 そう言われた瞬間、私はゾクゾクと鳥肌が立つ。


 「ただ【煌星族ステラ】になるための条件は厳しいわよ。まずは『≪煌星の候補者≫を所持していること』 これは大丈夫ね。次は『≪星渡の旅人≫を所持していること』 これも大丈夫ね... 最後はあなた自身に必要な条件があるわ。それは始めてレベルが500に行った時にわかると思うわ。レイは今500レベルが途方もない数字だと思ったかもしれないけど、この称号達を持っているってことはとてつもない才能があるってことよ、案外すぐに私たちと一緒の領域になれるかもね」 


 ニーナはそう言い、アイネ達に報告に行くからまたあとで授業の続きをするといい部屋を出て行った。


 ニーナが出て行った後、レイは自分もあの人たちと一緒の存在になれるかもしれないという可能性に1人で喜びを噛み締めるのだった。

 
















 

 










 

 

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