第41話

帰ってきてすぐご飯を食べるかはわからないから、とりあえずテーブルまで取り皿とお箸を運ぶ。


テーブルが整ったタイミングで真守が帰ってきた。




「おかえり真守!早かったんだね」


「ただいま。キリよかったから早めに切り上げてきた」


「お疲れさま。先にお風呂入ってくる?お腹すいてるならご飯がいい?」


「あー」




ジャケットを脱いでハンガーを求めに自室へ向かう真守を追いかけながら、「それともわたし?」と3つ目の選択肢を与えると、急停止した真守が咳き込んだ。


ゆっくりとわたしを見つめるその目は、(いきなりなに言ってんの)と言いたげだ。




「そういうノリだよ?」


「……」


「真守ってときどき冗談通じないよね」




結局先にご飯を選択した真守。


テーブルいっぱいに広がる料理は、ふたりで食べる量にしてはさすがに多すぎるけれど、真守がどんどんと口に運び、たくさん食べてくれる。

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