第24話

やばいやばい、さすがに寝過ぎた!


急いで洗面所へ行って歯を磨いて髪を梳く。昨日寝る前に今日着る服を決めたことだけが救いだ。


寝起きの顔は浮腫みがひどい。ん〜〜もう、真守の隣を並ぶのにこんな顔じゃ恥ずかしくて歩けない。



ひとりでわっちゃわっちゃと暴れ回っているところを、「寝起きだけはいいよな。起きてすぐあんな動けねえわ」と無駄に感心していた真守のことを、わたしは知らない。










――「え!シングルでじゅうぶんだよ!」


「寝相悪くないとか言ってさっそく俺のベッドから落ちたの忘れた?」


「それは真守のベッドが広すぎて、調子に乗ってごろごろしちゃっただけだもん」


「じゃあキングでも足りねえな」


「違っ、そっちじゃなくて!ていうかわたしはベッドじゃなくて敷布団で、」


「枠は何色がいいの。下に収納は?」


「ねえまもり、」


「あ。また落ちたら危ないからベッドは低めな」


「……」




無事10時ぴったりに全ての身支度が完成した。


今日は日曜日。真守と足りないものを買いにショッピングモールへやって来た。

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