混じりけのない日曜日

「ここがトイレ、正面が洗面所と風呂場。この向こうがリビングで、キッチンはこの窪みの中。で、俺の部屋はここ。他は使ってないからゆるの好きな部屋使って」

「……」

「聞いてる？」

「……今日からここがわたしのお城……」

「感動してんのな」

だってすごいよ。ひとり暮らしにしては寂しすぎるほど広すぎる３ＬＤＫ。

さすが綺麗好きの真守が住んでいるだけあって部屋は綺麗に片付いている。

というかまず、お部屋を彩る家具家電の全てがおしゃれだ。

素晴らしく感動しているわたしとは別に、なんてことない顔をする真守。

そりゃあ当たり前か。真守にとっては見慣れたお城だもんね。

〝まもり〟なんて呼び捨てにして、さらにはため口で話しているけれど、実は真守はわたしの２歳年上。

中学の時からの知り合い。もう１０年くらいの付き合いになる。

けれどそういえば、真守が普段なにをしているのかはあまり知らない。

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