14.Selfish Decision

人生16年で終わるというのに、最後まで大きな決断が待っている。

私の人生はいつもそうだった。小学校でレクリエーションの内容を決めるのも学級委員というのが理由で最終決定権を与えられたし、普段から中立派にいる私は、2つの対立したグループのどちらに属せばいいのか日常的に迫られた。この性格がゆえの運命なのだからどうしようもないものだ、そう鷹を括っていたが最後の最後までこうだと荷が重い。

いつもなら、構わず他の人に意見をもらっていた。それでもって、権力の強そうな連中に意見を合わせて、何かあってもその人たちと組んで謝っていた。そうやっていろいろなことを切り抜けていた。

逃げていた、そうとも言える。

しかし、今意見を合わせることのできる人はいない。海斗は私に決断しろと言った。よく考えろ、最善はなんだ…


「やっぱり重い決断だよな。迫った俺が悪かったよ」思いもよらない言葉に一瞬息が詰まった。


今になってまで海斗の言葉に「うん」と答えようとした、海斗の決断に任せようとした、自分に嫌気が差した。

 (ここは私が決める………)

自分の望みを考えた、海斗を思う存分困らせようと考えた、全てが──────────こんな世界でさえも私の為にあったんだって勝手に考えた…………その結果がこの決断だ…


 「私は…わたしは海斗だけといたい……」


海斗は黙ったままだった、

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