第3話

 警察!!

 お互い、心の警報ランプが鳴り響く。

「……警察さんがなにか?」

「この辺りで、怪しい人を見かけたと通報があったもので」

「私は、見てないですね」

「そうですか。怪しい人を見たら、通報お願いします。ご協力ありがとうございました。では」

 警察は去った。

 お互い、冷汗をかいた。

 お互い、安堵の息を吐いた。

 お互い、勘ではここの住人ではないと思うが、万が一、住人だったらどうしよう?と言う疑念か捨てきることが出来ずにいた。

 お互い、覚悟決めた。

「「何も取らないので、見逃して下さい!!」」

 お互い、同じ台詞を吐いていた。

「「えっ!?」」

 お互い、そこで、お互いが泥棒であるのを悟った。

「あら、同業者でしたか?」

「そうみたいで」

「あの、今日は、やめません?」

「そうですね。今日は帰りましょう!」

 お互い、今日は帰る事にした。

 お互い、そうして、玄関のドアから出た。


 外に出ると、両手に紙袋を引っさげた、おばちゃんが立っていた。

「「「あっ」」」


終わり

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泥棒ブッキング 浅貴るお @ruo

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