第13話

 時はそれから、少し遡る。

遺跡から少し離れた場所に広がる、墓地は闇に閉ざされていた。

 誰の姿もないかのように見えるその闇に、溶け込む影がある。

「……やっと見つけた」

 シズクが静かに言い放つと、その影は笑ったようだった。

「へぇ、よくここがわかったね」

「……偶然だよ」

「偶然僕に辿り着けた奴は、これまでに一人もいないけどね」

 一歩踏み出しかけたカオルを、シズクは制止する。

「……きみがこうやって、事件を起こして来たんだね」

 カオルの問いかけに、墓石に腰かけていた影は、ひらりと飛び降りた。

「勘違いしてもらっちゃ困るな。事件を起こしたのはあくまでも彼らであって、僕じゃない。僕はほんのちょっとだけ、その手助けをしただけさ」

 二人は黙ってその影を見つめていた。

「じゃあね、異世界人」

 影は闇に溶けて消える。その瞬間、少し離れた場所から、シズクは激しい魔力を感じ取った。……これまでそれを覆い隠していた、霧が晴れるように。

「向こうに、ユウヤくんたちがいる」

「うん、急ごう!」

 二人がそちらの方向へと走りだそうとした時……。

「……シズクさん、カオルさん!」

 そんな声に振り返ると、墓場の入り口にはフィオレナが立っていた。


  ☆


「久しぶりだな、ポルックス」

 その声にポルックスは顔を歪めて俯いた。頭痛でもするかのように、額に手のひらを押し付ける。

「う、ん……そうだね、お兄ちゃん……」

 先程までの戦意と殺意が嘘のように、ポルックスは静かに立ちすくんでいた。

 ユウヤは首を傾げる。

 ……なぜ、ポルックスはようやく会えたカストルに対して……あんな顔を向けているのだろう。そこに浮かんでいるのは、まるで絶望だった。

「ボク……ボクは、帰って、来てほしかったんだよ……お兄ちゃんに……」

 カストルは黙ったまま、なにも返さない。

「ほら、お兄ちゃんが居ないと、ボクだめなんだ……人を助けるなんてさ、強くなるなんて……お兄ちゃんがいないと……だって……」

 ポルックスは歪んだ笑みを浮かべ、それなのに、どこか今にも泣き出しそうな声音で、カストルから目をそらし続ける。

「……なんだか、様子がおかしくないか?」

「うん……」

 二人が囁いた時、カストルは口を開いた。

「……なんで人を殺したんだ?」

「――ッ」

「ツワネールだけじゃない……これまで塔都、ロアーム、デルン、スイゾニア……全部で十五人」

 その言葉に、ユウヤたちの間に戦慄が走る。

「じゅ……十五人……⁉」

「全部……知ってたの?」

 ポルックスの声は小さく震える。

「……なら、それなら、なんで今まで……」

 カストルは答えない。

「ねぇ……答えてよ……嫌だ……! 帰ってきてよ! お兄ちゃん……――ッ‼」

 ポルックスは突然手のひらを地面に突きつけた。その動きを見て、ユウトは咄嗟にユウヤとテリシアをかばうように進み出る。

「危ないッ‼」

 真っ白く一面が輝いた。目が眩むほどの光が辺りを真昼のように照らし、電撃が迸った。

 ――しかし、その衝撃がユウヤたちを襲うことはなかった。

「……これは凄いね」

 恐る恐る目を開いたユウヤたちの先……カストルの隣にはルティスが立っていた。

 金属の長い鎌を手にし、その上にまばゆい白い光が凝縮されている。あまりのまばゆさに、ユウヤたちは直視できない。

「これじゃ、街全体が吹き飛んでた……すさまじいね」

 そう言うと、パッとその光はどこへともなく消え去った。

「ル、ルティス……」

 ちょうどその時、ユウヤ達の背後から無数の足音がした。振り向くと、やってきたのはカオルとシズク、そしてフィオレナだ。

「みんな、大丈夫⁉」

 カオルの声に、ユウヤは驚きつつも頷く。

「う、うん……でも、一体何が……」

 どこか様子のおかしさを察して、ユウヤは混乱したようにあたりを見回し、それから、呆然と立ち尽していたポルックスが膝をついて蹲るのに視線を止めた。

「……ポルックス……」

 そして、カストル。

 ユウヤの視線は曖昧に揺れる。

「なぁポルックス。どうして人を殺した?」

 カストルは繰り返した。

「……」

 ポルックスは答えない。

 ユウヤはほとんど無意識に踏み出した。カストルとルティスの横を通り過ぎ、ポルックスの前にひざまずき、その肩に手をおいた。

「……続きを聞かせて」

 ポルックスは彷徨う視線を上げ、疲れ切ったように笑う。

「続きなんてない……もうわからないんだ……頭が痛い……」

「ポルックスの本当の想いを、聞かせてよ」

 ユウヤはポルックスの震える瞳を見つめる。

「――そ、それは……」

 その声が、何かと何かの狭間で揺れ動くのを、ユウヤは感じる。

 ポルックスは、何かを拒んでいる。拒み続けている。

「……ポルックス……」

 その傍らに、ルティスが歩み寄ってきた。

「……よく見て」

 ポルックスはゆっくり、顔を上げる。そして、カストルの姿を視界に入れる。目を逸らさずに。

 呼ばれている、ような気がした。

 そこには、カストルが立っている。の後ろ……アーチの袂に、月光に照らされたカストルが、悲しげに微笑みかける。

『ポル――』

 そしてその姿は、幻のように溶けて消える。 

ああ、とポルックスは息を吐いた。

 ――待っていたのは、ボクじゃない。ボクが、お兄ちゃんを待たせていたんだ。ずっと、ずっと、一人きりの暗い場所に。のお兄ちゃんを。

「――……お兄ちゃん。……いや……」

 そして、ポルックスは力なく首を振った。

「お兄ちゃんじゃ……ない。そうだね、お兄ちゃんは……もう、――死んだんだから」

「え……?」

 ユウヤは振り向いた。

 視線の先、確かにそこにいて、頷いたカストルが小さく笑う。――悲しそうに。

 その姿が蜃気楼のようにゆらぎ……。

 変わっていく。

 数秒後、そこに立っているのは、もうカストルではない。

 現れたのは緑色の髪の、黒い翼の少女だった。


  ★


 カストルが家を出ていって、一人になったポルックスは、その後もまおー軍として戦い続けた。

 任務のレベルを元通りに引き上げ、いまだに魔族たちが支配する地域の奪還作戦に参加したり、火山の噴火で眠りから目覚めた巨竜と戦ったりした。

 戦い続けた。それが……カストルが望んだことだと信じていた。それから後悔が募った。あの日、カストルの言葉をちゃんと聞くことができなかったことが……。

 だからポルックスは、カストルを探し続けた。

 そして三年後、ポルックスはようやくカストルに再会することになる。

 それは名前だった。塔都の町外れの墓地、墓石に刻まれた名前。――カストル・ルヴィ。


  ☆


「今年の二ノ月……塔都でとある事件が起きたんだ。それは、魔族と人族の混血を嫌う者たちが混血を狙って殺した、理不尽な連続殺人事件だよ。その最後の犠牲者が、カストル・ルヴィ。……君の兄だったね。混血殺人事件を知ったカストルが、自分の身を囮に組織に近づいたんだ。おかげで犯人は捕まって、事件は幕を閉じた。けど……その戦いで傷ついたカストルは、助からなかったんだ。その時……カストルは左腕を失っていた」

 まおー軍幹部の一人、ラインハイト。――彼女はそう名乗り、話し始めた。

 カストルはもういない――、この街にこの数日間現れたカストルは、彼女が姿を変えて見せたものだった。

「……それからだね、世界の各地で奇妙な兄殺しの事件が起こり始めたのは」

 ポルックスは黙って話を聞いていたが、目を閉じ、静かに頷いた。

「うん……思い出したよ」


  ★


 ポルックスが長い遠征から戻ってきた時。本部に立ち寄ると、軍の知り合いがせき切ったように駆け寄ってきた。

 ――お前の兄……カストルって言ったよな⁉ 前まで、まおー軍にいた……。

 ――そうだよ、もしかして……。

 戻ってきたの? と嬉しげに言いかけた言葉を、彼の突き出した記事が粉々に砕く。

 ――殺人、混血、左腕、塔都……死亡、カストル……。

 そういった文字列がバラバラに踊り、ポルックスの目を眩ませた。

 既に事件は終わっていた。犯人たちは牢獄に入れられ、カストルは墓石の下で眠りについていた。


  ☆


「――なんで、って思ったよ」

 ポルックスは呟く。

「なんでお兄ちゃんが? あんなに世界の、人々のことを、幸福を、平和を願ってたお兄ちゃんが、なんで殺されなきゃいけなかったんだろう。なんで……でも……」

 とポルックスはうなだれる。

「ボクのせいだ……ボクが弱かったから。お兄ちゃんの言葉を聞かなかった。だからお兄ちゃんを一人にした。守れなかった……だから死なせちゃったんだ……」


  ★


 ――もう、お兄ちゃんがこの世界にいない?

 絶望が世界を満たした。なにもかもは空虚で、もう意味がなかった。なにをしても、その命は取り戻せない。会うことも話すこともできない。もう褒めてはもらえない。笑いかけてくれることもない。虚ろに歩く街角で、気づけば今まで通りカストルを探し続けていた。

 欠けたまま……どうやって生きていけばいい?

 薄暗い日暮れ時、冷たい雨の降る墓場に、ポルックスは佇んでいた。

「――ねぇ、君」

 声に虚ろな顔を上げると、隣には黒づくめの人影があった。

 傘もささずに濡れたポルックスの髪から、雨雫が滴り落ちる。

「こんな世界、って思ったことはない?」

 男とも女とも判別のつかない、どこか軽薄な声が雨に紛れて、やっとポルックスの耳に届く。

「……」

 ポルックスは黙ったまま、その姿を見ていた。

「こんな世界……おかしい、狂ってる、理不尽だ。だろう?」

 目深にかぶったフードの下で、口元が歪んだ。

「――君のお兄さんは、《こんな世界》で死んだんだ」

 その言葉に、ぴくりとポルックスの肩が震える。

「……なんで、それを」

「こんな世界で生き延びる方法はひとつしかないって、君もとっくに気づいてるはずだ」

 心臓が冷え冷えと打った。

 これまでどうやって生きてきただろう。

 守らなきゃ、愛さなきゃ――。

 母さんや、カストルが言ったように。

 だけど……。

 ポルックスの目が虚ろに降りしきる雨を映す。

「なぜこんな世界を守らなければならない? こんな世界を、生きる人々を、なぜ愛さなければならない?」

 風が荒れ、ざあっとしぶきが頬を打つ。そして声はどこか狂気を孕んで雨音に包まれる。

「壊しなよ。守る必要なんてない。愛する必要なんてないんだ。こんな世界、君が好きなように。――自由に、壊してやればいいんだよ」

 吹き荒れる暗い雨の中、ポルックスの瞳は星のように暗く輝いている。

「僕が力を貸してあげる」


  ☆


「――ボクは……もう守るのに疲れた」

 ポルックスは俯き、自嘲気味に吐き捨てる。

「こんな世界を、守るなんて馬鹿げてる……、って、思ってしまったんだ」


  ★


 墓場で謎の人物に声をかけられた数日後、ポルックスは道端で並んで歩く親しげな兄弟を見かけた。

 その時に胸に沸き上がった感情は、――「守りたい」、そんなものではなかった。

『なんでお兄ちゃんが死んだのに、こいつは生きて、笑っているんだろう』

 守らなきゃ、愛さなきゃ、張り詰めて擦り切れたその糸が、ついにぷつんと途切れる。

 ――自分の本心に気づいた時、分かった気がした。ボクは一人じゃだめだって。お兄ちゃんがいなければ、ボクはあいつが言った通り、「理不尽な世界」そのものになってしまうって。ボクにはお兄ちゃんが必要なんだ。だからボクは――世界を壊して、それを証明する。

 ……それ以外に、どうすればいい?

「お兄ちゃん、ほら、ボクは一人じゃダメなんだ……だから、だからさ……帰ってきてよ、お兄ちゃん…………」

 その時、カストルの声が響いた。

『ポルは、オレが居なくても大丈夫だろ? だから……』

 ――違う‼

 ――ボクにはお兄ちゃんがいなきゃダメなんだ。

 ――ほら……。

 気づいたら、眼の前には少年が死んでいた。

 弟らしき、もうひとりの少年が、声を上げて泣いている。

 ――あれ、ボクは何をしているのだろう。

 恐ろしいほどの絶望の気配が、津波のように遠くから押し寄せてくるのを感じた時、

「ほら、壊せ。きみの願うように」

 囁く声が聞こえ、頭の後ろから目を隠すようにして、視界を奪われた。

「そうすれば、君の兄は帰ってくるよ……」

 目の前の現実は虚ろに闇に溶け、記憶が混濁する。お兄ちゃんが――死んだ? 違う、それはただの、悪い夢だ。いつものことじゃないか……。お兄ちゃんが家を出ていったあの日から……時々見る、ただの悪夢だ。今も、どこかでお兄ちゃんは生きている。だから、知らせなきゃ。

 ――ねぇお兄ちゃん、ほら早く帰ってきて。

 ――ボクには、お兄ちゃんがいなきゃダメなんだ。

 気がつけば、そうして殺し続けていた。

 ――お兄ちゃんがいなきゃ、欠けたボク一人じゃ、生きていけないんだよ。


  ☆


 煌々と輝く三日月の下、風が砂を、どこからか遠く、哀歌の旋律を運んでくる。

 ポルックスはようやくすべてを思い出した。

 カストルが死んで、現れた謎の影……その日から始まった、カストルを待ちわび、欠落を証明するために殺し続ける日々。今もどこかで生きているカストルを呼びだすために……そう思っているはずが、《兄》ばかりを殺し、左腕を切り落としたのは……カストルが死んだのに、生きて笑っている者たちへの憎悪だった。どうしようもないほど破綻し、矛盾した論理で、今までどうやって生きてきたのか、まるで思い出せない。

「……それでもあなたがしたことは許されない」

 ルティスはそう言い渡す。

「あなたが望むなら、あたしはあなたを断罪する」

 ポルックスは静かに頭を垂れたまま呟いた。

「断罪のルティス、か……最初から全部わかっていて、ボクを裁くためにここへ来たんだね」

 ルティスは答えない。その無言に肯定を受け取って、ポルックスは苦く笑った。

「それなら、さっさとボクを殺せばよかったのに。いつでも殺せただろ、ボクのことなんて……」

「……裁く権利は誰にあると思う?」

 ルティスの声が響く。ポルックスは疲れ切った顔をゆっくりと上げる。

「誰、って……」

「裁く権利は、誰にもない。あたしにも、他の誰にも――あたしは罪を裁きに来たわけじゃない、きみが望むものを与えに来た」

「……ボクが、望む……?」

「そう、あたしはきみの本当の望みを、聞きに来ただけ」

 ルティスは手の中に細く長い、十字架のような金属鎌を出現させた。

「望み、なんて……」

 ポルックスは自嘲するようにかすかに笑った。

「ボクは……」

 うわごとのようにそう口を開いて。

「……お兄ちゃんと、ずっと一緒にいたくて……帰ってきて、欲しくて……」

「きみの兄は、もういない」

 ルティスの声にポルックスは苦笑する。

「そうだね、だから……」

 ボクには、望みなんて、なにも……。

「――許されたい……」

 ほとんど無意識にそう呟いたポルックスは、自分の中にあった望みにようやく気がついた。

 ――ああ、最初から……あの日から、本当の願いはただそれだけだったのだ。

 気づけばそれは単純で、そして今更気づくには、あまりに残酷すぎた。

「お兄ちゃんに、許してほしかった……お兄ちゃんを一人ぼっちにしちゃった……お兄ちゃんを一人ぼっちで死なせた……ぼくのことを……」

 両手を顔の前に差し出し、その罪に汚れた手が初めてポルックスの目に入る。

「それだけだったのに――こんな――もう――」

 喉の奥が詰まり、言葉を失う。

 殺し続けた十五人。兄を失った十五人の弟達。彼らに、何の罪があった? 人を救ってとカストルは願ったはずなのに――なぜボクはこんなにも殺したのだろう?

 ――だがそれは、まぎれもなく自分で選んだことだった。あの人物は、ただポルックスに言っただけだ。自由に壊せばいいと。その言葉にすがるようにして、現実を見るのをやめた。それは自分の意思であり、何を以っても償いようのない、自分の罪だった。

 誰もが言葉を失う、重苦しい沈黙を破ったのは、ユウヤだった。

「ねぇ……」

 穏やかで優しい、その声が言った。窓から吹き込む風のように。

「さっき……カストルの腕輪を見せてくれたでしょ? あれは、カストルの遺品だったんだね」

「……そう……そうだね」

 ポルックスは呟いた。

「聞いて、ポルックス」

 ユウヤの声に、ポルックスは虚ろな目を上げる。ユウヤはその瞳をまっすぐ覗き込むと、息を吸い込んだ。

「……ポル」

 とユウヤは言った。え、とポルックスは目を見開く。

「ポル、お前なら、……おれがいなくても、大丈夫だから。――これからも、ずっと一緒だから」

 一言ずつ、確実に、ユウヤはその言葉を伝える。

「だから……どうか、哀しまないで」

 その言葉に、ポルックスの瞳から涙が零れ落ちた。ユウヤは少し照れくさそうに笑う。

「……って、あの腕輪から、そう聞こえたんだ。きっと……カストルの最期の想いだったんだと思う。それがきっと、カストルがキミに伝えたかったこと――」

 ――『ずっと、一緒』……それがきっと、『どうして』の答えだよ。

 ポルックスの喉から嗚咽が漏れた。ルティスが、ユウヤに目配せする。ユウヤは少しためらったが、そっと立ち上がってポルックスから離れた。

 ルティスはポルックスを見下ろす。

「死んだ命は帰らない。償うことはできない……それでも、償いたい? ――許されることはない。それでも、許されたい?」

 ポルックスは嗚咽を堪えて目を閉じ、静かに頷いた。

「なら――」

 ルティスは金属鎌を突きつけ、その先端がポルックスの首筋にひやりと触れる。

「……あたしが、断罪する」

 ふっと、軽やかに腕を振るって。

 息を呑んで見守るユウヤ達の前で、その鎌は、滑らかに切り落とした。

 ポルックスの――左腕を。

 血が噴き出し、ポルックスは右手で肩を抑える。一瞬、何が起こったかわからないような顔をしていたポルックスは、呆けたようにルティスを見上げた。

「……殺さないの、ボクを」

 ルティスは静かに告げる。

「欠けたまま、生きられるようになりなさい。そうして償い続けなさい」

 彼らの頭上には、欠けた月が空高く、ただ静謐な光を零していた。

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