第85話 索敵3 in タスマン海
「敵艦隊は合流するつもりか...」
索敵機から敵艦隊発見の報を受けハルゼーは呟く。せっかく昼食を楽しもうと思っていたのに...。ま、それは置いといて。もう数時間、発見されるのが遅かったら敵を各個撃破する機会を得れただろう。だがジャップは想像以上の索敵機を放っていた。数的劣勢は覆せない。
「一度、ブリズベンの陸軍航空隊の制空権下に下がったほうがいいのでは」
参謀が具申する。それもアリだが。
「その選択肢はフィジーやニューカレドニアが敵機動部隊に安々と落とされるからまず無いな」
今更引くわけにもいかない。こちらは海兵隊の航空隊まで引き抜いて戦闘機でガチガチに固めている。倍近い敵の攻撃隊に襲撃されても十分防ぎきれる自信があった。そして言い放つ。
「正面からぶつかるしか無いようだな...」
〈米軍編成〉
• 第16任務部隊・
空母「ヨークタウン」「ボブカークスヒル」「ワスプ」
巡洋艦、アトランタ級3隻
駆逐艦6隻
• 第17任務部隊・
空母「エンタープライズ」「ホーネット」「ハンプトンローズ」
巡洋艦、アトランタ級3隻
駆逐艦7隻
• 第18任務部隊・
空母「レンジャー」
戦艦「サウスダコタ」「インディアナ」「マサチューセッツ」「アラバマ」
駆逐艦10隻
• 第55任務部隊・
護衛空母7隻、駆逐艦6隻、スループ4隻
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8月27日午前5時、
夜明け前に小沢は合流した2個航空艦隊に攻撃隊の発艦を命じた。第一次攻撃隊であるだけあって戦闘機が5割近くを占め、その数は計334機と真珠湾攻撃を遥かに上回る大編成だった。対する米艦隊は3個任務部隊が合流し、同じく攻撃隊を放っていた。
〈第一航空艦隊第一次攻撃隊〉
『鶏龍』零戦18機 九九式艦爆10機 九七式艦攻 9機
『海龍』零戦18機 九九式艦爆10機 九七式艦攻 9機
『宝龍』零戦18機 九九式艦爆10機 九七式艦攻 9機
『神龍』零戦18機 九九式艦爆10機 九七式艦攻 9機
『蒼龍』零戦8機 九九式艦爆8機 九七式艦攻 6機
『飛龍』零戦8機 九九式艦爆8機 九七式艦攻 6機
計202機 艦戦98機 艦爆56機 艦攻48機
〈第二航空艦隊第一次攻撃隊〉
『雲龍』零戦10機 九九式艦爆6機 九七式艦攻 6機
『天城』零戦10機 九九式艦爆6機 九七式艦攻 6機
『蛟龍』零戦10機 九九式艦爆6機 九七式艦攻 6機
『葛城』零戦10機 九九式艦爆6機 九七式艦攻 6機
『笠置』零戦10機 九九式艦爆6機 九七式艦攻 6機
『阿蘇』零戦10機 九九式艦爆6機 九七式艦攻 6機
計132機 艦戦60機 艦爆36機 艦攻36機
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