第47話 対応
『ホーネット級航空母艦』
(諸元)
基準排水量:20,000 トン
全長:251.38m
全幅35m
速力:32.5ノット
(搭載機数)
72機[最大90機]
(武装)
5インチ単装砲8基、他機銃多数
(同型艦)
ホーネット、ホブカークスヒル、ハンプトン・ローズ
(説明)
ヨークタウン級の改良型。当初はヨークタウン級3番艦としてホーネットのみを建造する予定だったがドイツ海軍が空母機動部隊を建設しているとの情報のことからヨークタウン級3隻とレキシントン級2隻では対日、対独戦線を維持するには少ないため追加で2隻が発注された。奇遇にも新型の量産型大型空母(エセックス級)が就役するまでの穴埋めとなり、空母戦が主流となる日本との戦いにおいて貴重な戦力として期待されている。
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敵艦隊発見の報告を受けて会議はすぐに解散になり山本はGF荘のメインコントロール部である連合艦隊統合指揮所の長官席で慌ただしく入ってくる情報を元に話し合い指示を飛ばしていた。4月18日10時50分である。
「二航艦を準備出来次第迎撃に向かわせろ。木更津基地航空隊の陸攻はどうなってる!」
「練習機ばかりですが.....、直ちに準備させます!」
直属の通信官にすぐに命令が下された。
「敵空母艦載機は片道航続距離となる250海里、無理をしても280海里ほどが限界でしょう。となると攻撃は翌日の早朝ですね。」
渡辺が言った。
「必ずそれに間に合うように迎撃準備を整えなければ陛下の身にも危険が及ぶ。なんとしてでも防備を万全にしなければならない!」
「はっ!!」
そこで新たな報告が入った。
「東京湾で訓練中の駆逐艦白菊、茜が蘭印から帰投している途中の木曾と合流し既に敵部隊の迎撃に向かっています。それに加えて蛟龍、笠置が迎撃に出撃しました。」
現在第一航空艦隊の内宝龍型の4隻は呉と舞鶴方面に停泊あるいは航行していたし、蒼龍と飛龍は佐世保ではあったがカタパルト搭載の公試中であった。雲龍型は六隻中四隻が横須賀が母港であり、天城と蛟龍は東京湾を航行中であった。
「既に六隻の哨戒艇から敵艦隊に遭遇あるいは艦載機を発見との報告が入っていますがいずれも交信が途絶しました」
そう、この時山本らは明日の奇襲を防ぎ敵艦隊に打撃を負わせることしか頭になかった。そのため戦闘機隊は待機はしていたがあくまでも日没までに間に合うように準備されていた。まさか航続距離が長い大型の双発陸上爆撃機のB25を空母に乗せて本土空襲を敢行してくるとは誰も想像すらできなかった。
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