第38話 各装備解説
『ペーター・シュトラッサー級航空母艦』
(諸元)
基準排水量:1,4200トン
全長:217.3m
全幅:24m
速力:33ノット
(搭載機数)
48機
(武装)
10センチ連装高角砲5基、機銃多数
(同型艦)
ペーター・シュトラッサー、ウェーザー
(説明)
アドミラル・ヒッパー級重巡洋艦の未完成艦二隻を空母に改装したもの。巨大な煙突と高い警戒艦橋が特徴的だが、この警戒艦橋は後日撤去される予定。同規模の空母ワスプなどに比べて搭載機数は3分の2ほどだがこれは格納庫を上甲板の上に乗せるようにして設置しているからだとされる。グラーフ・ツェッペリンと違って本級の改装はドイツ人の設計のみの完全オリジナルで行われドイツの空母建造技術を大いに向上させた。搭載機数の多い日本の空母の設計を参考にすべきとの意見もあったがペーター・シュトラッサー級は防御能力を重視して改装されており重巡譲りの強力な水雷防御能力と装甲飛行甲板は防御力を軽視しがちの日本空母とは一線を画している。だが艦橋は大きすぎると不評のため現在空母改装中の客船ブレーメンとオイローパでは小型の島型艦橋が採用される予定。本級はドイツの数少ない洋上機動航空戦力として期待されている。
『ジローMH0』
(諸元)
正規全備重量:2,721 kg
全長:9.82 m
全幅:12.4 m
動力:DB 601A液冷倒立V型12気筒エンジン(1,050HP)
(性能)
最高速度:513.4 km/h
航続距離:2,950 km
(武装)
MG 151 20㎜機関砲3基
MG 131 13㎜機関銃2基
(概要)
零式艦上戦闘機のドイツライセンス生産版。1941年の開戦後すぐに設計図のみが大使館経由で渡された。広大な航続距離と機動性はドイツの戦闘機にはないものであり、総統は大喜びし、日本に新型ジェット戦闘機や新型爆撃機、その他多機の設計図およびエンジンの設計図や実物を提供することを約束した。原型(二一型)にあった機首の7.7㎜機銃2丁は廃止され代わりにプロペラ、エンジン軸内に設置する形のモーターガンとして20㎜機銃1丁が搭載され、両翼内にも13㎜機銃を搭載している他、発動機も「栄」がドイツでは生産しにくいと判断されたため同規模の液冷エンジンDB 601Aに変えられた。逆にDB 601Aはモーターガンを配置するのに適した設計のエンジンでもあった。エンジンの変換、パラシュートや多少の防弾装備の追加によって重量は増加したものの、遠距離打撃戦闘機としてはドイツがまさに欲していたものに近いかたちとなった。しかし、やはり防御力に難がある。
命名について
ジローは零戦の設計者である堀越二郎、MHは三菱重工のMHIの頭文字MHである。0は三菱製としてドイツ初の戦闘機だったのと、日本の名称が零式艦上戦闘機だったため、0が使われている。
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