第6話 竜姫の舞踊

 竜族の姫の容姿は人間の若い情勢と酷似している。竜族の姫、竜姫には役割がある。それはこの世の魔素を循環させるために、舞踊を点に捧げるのだ。舞踊を捧げる期間は位置年間。次の竜姫に役目を渡すまで舞踊を捧げる。竜姫は『竜』の姫である。人間と違って、寿命も活動能力も桁違いなのである。そして、今年、選ばれた竜姫は前回の竜姫の妹であった。

「姉さん、お疲れ様です」

「ああ、今年の竜姫は妹であったか」

「はい」

「覚悟は出来ているか?」

「もちろんです」

「ならば良い。舞え!」

 前回の竜姫は今回の竜姫に発破をかけた。いつから竜姫が生まれ、いつからこの舞踊が始まったかは、当事者である彼女らにもわからない。ただ、この舞踊を終えた竜姫たちは皆、満足な表情をするのだ。なぜなら、

「なるほど、これが、女性特有の部位なのか」

 その大きな女性特有のたわわに多くの雄は目を惹かれる。基本竜の雌は平らだ。なぜなら、竜の特性が強いからだ。だが、舞踊を捧げた者は皆、魔素がそこに貯まり、肥大化した。そして、それに憧れた者たちは今も舞踊に挑み続けている。

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